ANA特別塗装のボーイング787初号機が羽田に到着秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/3 ページ)

» 2011年09月29日 11時53分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

9時間前にシアトルを出発

「受領式のセレモニーが始まりました。7月に羽田に初飛来したANAカラーのテスト2号機が置かれた製造ハンガー前に舞台がセットされ、壇上にボーイングのジム・オルボーCEOやANAの伊東信一郎社長らの姿が見えます。あ、ボーイングの社員たちが列をなして向かってきます。雨に濡れながら、みんな『ANA First Flight 787』と書かれたマフラーを頭上にかざして。どの顔も、とても嬉しそうです。彼らに先導されて、その向こうにいまANA特別塗装の787が見えてきました」

飛行機と空と旅
飛行機と空と旅
飛行機と空と旅飛行機と空と旅 雨の中で執り行われた787初号機の受領セレモニー(撮影:チャーリィ古庄、画像をクリックすると拡大します)

 当初の予定から3年ほど遅れての1号機引き渡しだ。式典でジム・オルボーCEOが挨拶の最後に日本語で言った「オマタセイタシマシタ」という言葉は、実感がこもっていたという。そしてANAの伊東信一郎社長にデリバリーを記念したキーが手渡され、会場は大きな拍手でつつまれた。

飛行機と空と旅 1号機デリバリーを記念してANAに贈呈されたキー(画像をクリックすると拡大します)

 そして一夜が明けた9月27日の早朝7時16分。日本時間で23時16分に「伊東社長らANAの関係者を乗せた787はたったいまシアトルを飛び立ちました」と、古庄氏から報告が入ったのだ。現地はまだ空が白み始めたばかりで薄暗く、離陸シーンについては満足のいく写真が撮れていない──という言葉が添えられて。了解。あとの撮影は、こちら羽田で引き取ることにしよう。

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