熱中症対策にはどのアイテムがいいの? 5月の暑さに要注意(1/2 ページ)

» 2012年05月16日 16時12分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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5〜6月の急な暑さに要注意

 「熱中症? まだ5月だから大丈夫」と思っている人も多いのでは。暑い日もあれば、ちょっと寒い日も続いているが、専門家からは「熱中症は5〜6月にも注意しなければいけない」といった声もある。そこで熱中症に詳しい、国立スポーツ科学センターの内科医・小松裕(こまつ・ゆたか)先生に、熱中症対策のポイントを聞いた。

 「人間は5〜6月に暑さを経験し、真夏を迎えるころには身体が暑さに慣れてきます。しかし今は暑くなるとすぐにエアコンを入れることが多いので、夏の暑さに慣れる機会が減っています。そのため暑さへの抵抗力が弱まり、5〜6月の急に暑くなるときに熱中症になるリスクが高くなるんですよ」(小松先生)という。

 確かに。オフィスは温度管理がきっちりしてあって、快適を通り越して、肌寒く感じることもしばしば。では熱中症を予防するためには、どのようにすればいいのだろうか。再び小松先生に聞いた。

熱中症対策としてノドの両サイド付近を冷やすとよい

 「もし熱中症になれば、体温を効率よく下げなければいけません。医療現場では首もと・脇・足の付け根を水で冷やします。でもビジネスパーソンはスーツなどを着て仕事をしているので、脇や足の付け根を冷やすのは難しいですよね。なので首もとの動脈を冷やすといいでしょう」

 首の動脈は、前の両サイドにある。その部分をビニール袋に氷と水を入れて冷やすのもいいが、それだと氷がすぐに溶けてしまう。仕事中に使うのは、少し使い勝手が悪いかもしれない。では熱中症予防には、どのようなアイテムが向いているのだろうか。

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