『クイーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』2014年8月16日(土)より新宿武蔵野館ほかロードショー1980年代、タイムシェア(共同所有)リゾート物件を提供する世界最大のバケーションカンパニーを設立したデヴィッド・シーゲルは、アメリカの富豪の一人になった。前妻と離婚したばかりの彼は、1996年にオーランドで開かれたパーティーで、元ミセス・フロリダで前夫と離婚したばかりのジャッキーと出会った。ブロンドの髪に、日焼けした肌のジャッキーと突き出たお腹を気にするデヴィッドは、30歳以上の年の差を超えて2000年に結婚。9年で双子を含む7人の子供を授かった。2500平方メートルもの巨大な邸宅に暮らす一家の暮らしは贅沢三昧なもので、ジャッキーは豊胸した大きな胸にピンヒールを履き、派手ないでたちでシルバーのロールスロイスファントムに乗って、自家用ジェット機で出かける生活を満喫している。7人の子供に加え、養女に迎えた姪、ボディーガードとシェフ、5人の乳母を含む19人の使用人を抱えているこの夫妻は、デヴィッドの会社がラスベガスに100%自己資産の巨大なビルを建設する絶頂期を迎えていた。
そんな二人が抱いた野望は、アメリカ最大の自宅を作ること。「ベルサイユ」と名付けられた夫妻の夢の宮殿は、2006年に建設を開始。バトラー湖を見下ろす丘陵地帯全域をもカバーしているこの家は、直径10メートルのステンドグラスドームによって飾られた15メートルの天井があり、左右それぞれに巨大なスイープ階段がある7200平米のグランドボールルームを備えている。15のベッドルーム、6つのプール、岩の洞窟、25メートルの滝、エキゾチックな魚の巨大水族館、2つの映画館(そのうちひとつはパリ・オペラハウスをモデルにしたもの)、マッサージルームを備えたフルサービススパ、屋内ローラースケートリンク、2レーンのボーリング場、2面のテニスコート、200人の観客の座席を備えた競技場のテニスコート、フルサイズの野球場、ゲームセンター、ボートハウス、20,000本以上のボトルが入っているワインセラー。子どもたちは、映画、舞台、コンピュータセンター、最新のテレビ設備のある書斎で、自分のたちの翼を持つことになるはずで、広大な家の周りを迅速に移動できるように、シーゲル夫妻は自分たちと8人の子供のためにセグウェイを10台購入した。
ベルサイユの工事は順調に進み6割が完成した頃、その事件は起きた。リーマン・ショック。アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻により、全世界規模で金融危機が起こり、デヴィッドの会社も一瞬にして巨額の借金を抱えることになってしまった。遊休資産のほとんどを手放し、社員を大幅に解雇しなければならない事態に陥っても決して屈さず、再起に賭けるデヴィッド。しかしジャッキーは、この重大な事態をどこまで把握しているのか、マクドナルドのドライブスルーに運転手つきのリムジンで乗り付け、出かけた先のレンタカーカウンターでは「私の運転手はどこにいるの?」と真顔で問いかける始末。カメラに向かって、政府の救済金は自分達のような ”一般人”を救うために使われるべきだと公言するようなズレた感覚。金策に奔走し追い詰められていくデヴィッドとの溝はどんどん深まるばかり。もちろん、彼らのベルサイユ宮殿の建設も中断されたままになり……。
公開:2014年8月16日(土)〜 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ローレン・グリーンフィールド
出演:デヴィッド&ジャッキー・シーゲル一家ほか
原題:THE QUEEN OF VERSAILLES
配給:スターサンズ
Twitter:@QUEEN100MILLION
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