第30鉄 新幹線に乗って鉄道博物館へ行こう――埼玉新交通ニューシャトル:杉山淳一の +R Style(4/4 ページ)
JR東日本の「新幹線&鉄道博物館きっぷ」は、東京都区内から大宮までの新幹線と鉄道博物館駅までの埼玉新交通ニューシャトルに乗れて、鉄道博物館の入場券がセットになったユニークなきっぷ。東京駅から鉄道博物館が始まってしまったような楽しい企画なのだ。
ニューシャトル終点の内宿へ
丸山駅は新幹線の高架の真下。ここはちょうど東北新幹線と上越新幹線の分岐点。ふたつの線路に挟まれたところにニューシャトルの車両基地がある。この車両基地は帰りの電車から眺められる。丸山駅からは上下線の軌道が合流して単線になって北へ。途中の駅ですれ違いながらのんびりと進んだ。
終点の内宿付近は旅人にとっては何もないところ。地元の住民のために作られた路線だけあって、喫茶店なども見当たらない。「伊奈民芸館」と書かれた建物があったので寄ってみると、ここはどうやら家具屋さん。窓ガラスからのぞくと、興味深いものが並んでいたが、残念ながらお休みだった。天気が良ければ500mほど先の伊奈町制施行記念公園まで歩いても楽しそう。ほかにも古代蓮や桜の名所もあるそうだが、鉄道博物館を楽しむと、立ち寄る時間の配分に悩みそうだ。
今回の電車賃
新幹線&鉄道博物館きっぷ 3500円(2011年3月31日まで)
※通常料金の場合、東京−大宮間:540円×2、新幹線自由席特急券:1040円×2、埼玉新交通ニューシャトル:180円×2、鉄道博物館入場料:1000円で、合計4520円。
埼玉新交通ニューシャトル 鉄道博物館(大成)-内宿 片道340円
著者プロフィール:杉山淳一
肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」
コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。
趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。
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