新デザインテーマを体現する「マツダ 靭(SHINARI)」
マツダは9月3日、新デザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」を発表。コンセプトカー第1弾となる「マツダ 靭(SHINARI)」を公開した。
マツダが9月3日に発表した新しいデザインテーマ「魂動(こどう)−Soul of Motion」。その根底には“生物が見せる一瞬の動きの強さ、美しさや緊張感”(同社デザイン本部長 前田育男氏)があるという。
同社はデザインテーマと同時に、「マツダ 靭(SHINARI)」をコンセプトカーの第1弾として発表した。4ドア4シーターのスポーツクーペは、伸びやかなフォルムを描く。
ネーミングの由来は、「鋼や竹のように強い張りを持ったものをねじったり曲げたりしたときに、それらが強い反発力をためながらしなやかにたわむ様子や、人や生き物が速い『動き』を生み出すために体をしなやかに変化させる姿」だという。
フロントフェンダー上にヘッドライトを配置する「プロミネントフェンダー」は、2003年4月に登場したMazda RX-8から採用された、マツダのスポーツカーデザインの特徴の1つ。靭(SHINARI)ではさらに洗練され、フロントグリルを起点とする“動き”を際立たせてボディサイドへとつなげていく。
インテリアでは、ドライバーが運転に集中できるコクピットと、対照的に開放感を与える助手席が並ぶ。コックピットデザインには、「ビジネス」「プレジャー」「スポーツ」という3つのモードが切り替えられるようなヒューマンマシンインタフェースを提案するという。
今後、広島、ヨコハマ、フランクフルト、カリフォルニアにある4つのデザイン拠点の総力を結集して、「強い生命感と速さを感じる動きの表現」を商品に反映させていくとのことだ。
関連記事
- 「クルマ・バイク」インデックス
- 水や風の“流れ”をデザインに取り入れた新型プレマシー――アイドリングストップを搭載
マツダは7月1日、7人乗りミニバン「プレマシー」(3代目)を発表した。アイドリングストップ機構「i-stop」を搭載したほか、“NAGARE”デザインを取り入れた。 - 「クルマを走らせる楽しさ」へのこだわり――マツダ・アイドリングストップ開発の哲学
2009年にマツダが投入したアイドリングストップ技術「i-stop」。アイドリング中の燃料消費が抑えられるため、燃費の改善に大きく役立つ技術だが、開発者は「エコカーを作ろうと思ったことはない」という。 - 700MHz帯は誰のもの――ぶつからない車、それとも携帯向け放送?
各地で「ITS公道実証実験」が始まっている。中でも目玉なのが、通信インフラを使った安全支援機能だ。将来的にはアナログテレビ終了後の700MHz帯を使うというが、700MHz帯を狙っているのはクルマだけではない。 - クラシカルかつスポーティな2シーター「卑弥呼Classic」――光岡
光岡自動車は、2シーターオープンカー「卑弥呼Classic」を20台限定で発売した。価格はソフトトップが488万円、ハードトップが525万円。 - ロードスターに見る、プロジェクトマネジメント6つの秘密
いくつもの部署を横串に差したプロジェクト。新型車はそんな環境から生まれていく。どう本部を説得するか? 部署の異なるメンバーをどうまとめていくか? そして“商品力”とはいったい何なのか? サイボウズ10周年のイベントで、マツダロードスターの主査が講演した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.