第51鉄 キハ52と保存車両とホタルトレイン――房総横断ローカル線紀行(後編):杉山淳一の+R Style(6/6 ページ)
東京から日帰りできる房総半島横断の旅、後編はいすみ鉄道を遊びつくす。キハ52、スナフキンの家、大多喜城、秘密の場所でホタル見学……ローカル線の魅力を満喫しよう。
帰りの列車の中、車内放送はホタルの解説になった。一斉に光って消える。これはゲンジボタルの特徴だという。生まれてから1年を幼虫で過ごし、成虫として光る時期は僅か2週間。そんな話を聞きながら、誰もがホタルの里の風景を思い出していただろう。
「今日はおいでいただきありがとうございました」という声に、乗客全員が拍手を贈った。
前回&今回(50鉄〜51鉄)の電車賃
JR東日本 東京−五井 950円、大原−東京 1620円。
※東京近郊から出発する場合はJR東日本のホリデー・パスがオトクな場合も。2300円+400円(エリア外の茂原−大原駅間は別途乗車券が必要)
小湊鐵道 五井−上総中野 1370円
養老渓谷探勝バス 上総中野−粟又の滝(往復) 380円×2
いすみ鉄道 一日フリー乗車券 1000円
観光急行 自由席急行料金300円、指定席急行料金600円
ホタル観賞許可証 500円(期間中いつでも有効)
著者プロフィール:杉山淳一
肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」
コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。
趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。
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