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松山ケンイチを筆頭に、若手演技派と呼ばれる俳優事情映画ウラ事情(2/2 ページ)

「うさぎドロップ」に主演する松山ケンイチ。そう、彼は同世代の若手演技派俳優の筆頭株といっていだろう。今の若手演技派俳優は昔とどう変わってきたのか、関係者に聞いてみた。

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映画ウラ事情
「もしドラ」「行け!男子高校演劇部」など話題作が続く池松壮亮

 そして、この真面目というのは、池松壮亮、濱田岳、田中圭など、演技派と呼ばれるほかの若手俳優にも多く見られる傾向だと関係者は言う。また、ある監督はこう打ち明けてくれた。

「昔と違ってテレビが普及した今、器用な若手俳優の人が増えたと思います。例えば、テレビに小さいころから慣れ親しみ、自分がどちらから撮られたほうがよく見えるかもきちんと把握しているため、アップの際、カメラは左側からにしてほしいなど、指示が出せるんです。すごいことかもしれませんが、これってつまらないですよね。知り尽くしたテレビ向けの演技はこなせても、映りがいつも同じで変わりばえがせず、ほかでは通用しない。結局、自分で自分の幅を狭めているんですから」

 ついつい、簡単に演技派俳優と役者を装飾してしまうが、実際の道のりはかなり厳しそうだ。

映画ライター:安保有希子

1975年生まれ。夕刊フジ、日経エンタテインメント、DVDレビューなど、新聞・雑誌で執筆する傍ら、ラジオで映画コメンテーターを務める。ジャンルを問わず映画を鑑賞するが、好んで足を運ぶのは、B級とホラーとアニメ。そのため、オタクと勘違いされやすいものの、決してそうではない、と頑なに言い張っている。


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