RX-8最後の特別仕様車「マツダ RX-8 SPIRIT R」(2/2 ページ)
マツダは、ロータリーエンジンを搭載するスポーツカー「マツダ RX-8」最後の特別仕様車「マツダ RX-8 SPIRIT R」を11月24日に発売する。RX-8は2012年6月に生産を終了するが、ロータリーエンジンの研究は続ける。
マツダの代名詞となったロータリーエンジン
1961年7月のNSU、バンケルとの技術提携から始まったロータリーエンジンの開発は、1967年5月発売のコスモスポーツで結実。世界初の実用・量産型ロータリーエンジン車の誕生となった。以降、ファミリア ロータリークーペ、ルーチェ ロータリークーペなどを毎年のように投入し、1973年6月にはロータリーエンジン車生産累計50万台を達成した。
1978年3月には、サバンナRX-7が登場。RX-7は、2002年8月に排ガス規制により生産が終了(2002年4月に最終特別限定車「RX-7 スピリットR」を発売)するまで、マツダ車の代名詞の1つとして独特の地位を確立していた。そしてRX-8が2003年4月に新設計のロータリーエンジンを搭載した新規車種として登場する。RX-8のバリエーションの1つには、水素ロータリーエンジンを搭載する「マツダRX-8水素RE」も存在する。
1991年6月には、787Bが第59回ル・マン24時間レースで総合優勝するなど、時代を築いたロータリーエンジン。次期モデルの登場が待ち望まれる。
マツダの山内孝社長は、「ロータリーエンジンを搭載した『マツダ 787B』がル・マン24時間レースで優勝して20周年となる今年、ル・マン・サルトサーキットや国内各地で『787B』のデモンストレーション走行や車両展示を実施しました。優勝した当時を知る方からそのお子さままで、多くの方々が『787B』のロータリーサウンドに耳を傾け、雄姿に見入ってくださいました。ロータリーエンジンが多くの方々に愛されていることを強く実感しています。『RX-8』の生産は終了しますが、ロータリーエンジンがマツダの魂のひとつであることに変わりはありません。マツダは今後もロータリーエンジンの研究・開発を継続していきます」とコメントを寄せている。
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