『ドラゴン・タトゥーの女』は、リスベット萌えな映画。タイトルどおり……:あの映画ざっくりレビュー
2月10日公開の映画『ドラゴン・タトゥーの女』。スウェーデンで大ヒットした推理小説を、デヴィッド・フィンチャー監督が映画化。主人公よりアシスタントの方が気になる?
『ドラゴン・タトゥーの女』はざっくりいうと、人付き合い下手の天才ハッカーで悲惨な境遇にあるリスベットが、40年前の少女失踪事件の調査をしているジャーナリストのミカエルにやとわれて、事件の真相をさぐる話なんだけど、どっちかというとリスベットたんハァハァな映画。
タイトルどおり、ドラゴン・タトゥーの女リスベットの映画。40年前に誰がハリエットを殺したか? というミステリーパートはこの映画の一部。なので、序盤はリスベットという女がどういう人物か? ということを丹念に描く。謎に包まれた生い立ち、トランスジェンダーなセクシャリティ、攻撃的で個性的な外見、彼女は実に魅力的なキャラクターだ。彼女の後見人が脳溢血で倒れた後、ソーシャルワーカーにセクハラされ、逆襲して干渉されない立場になったあたりでようやく主役(?)のミカエルが事件調査のアシスタントに雇う。
ミカエルとリスベットがチームになってからハリエット事件の真相を解き明かしていくくだりは、怒濤の展開で目が離せない。というか、フィンチャー監督は自身の代表作『セブン』とかぶらないようにハリエット事件のくだりをさらりと流しているような印象である。そして、事件の真相をさぐりつつ変化する2人の関係、というかリスベットに芽生えるオトメ心に萌えている(笑)。
悲惨な境遇を乗り越えた天才なのに、甘酸っぱい恋心を40過ぎの男に抱くなんて、なんて可愛いんだリスベット! リスベットたん可愛い! 貧乳でもいい、いや、むしろそこがいい、俺のとこにも来てくれ! という三十路過ぎの男性が続出すること間違いなし、な映画です。
あらすじ
大企業の不正を暴いて、逆に訴えられ失脚寸前のジャーナリスト、ミカエルは資産家のヘンリック・ヴァンゲルから、40年前に失踪した孫娘ハリエットについての調査を依頼される。天才ハッカーのリスベットはヴァンゲルグループからミカエルの身上調査を依頼され、ミカエルのパソコンをハッキングしてその調査書を提出する。ヘンリックが病に倒れ一刻の猶予もなくなったミカエルは、リスベットの自分に対する調査報告書を読んでそのリサーチ能力を買い、ハリエット失踪事件のアシスタントに雇う。
父親から虐待を受けていたと思われるハリエットは、40年前、何を見てどこへ失踪したのか、それは一族経営ヴァンゲルグループの闇にせまる事件だった。
櫻井輪子(さくらい・わこ)
映画好きが高じて、コラムを書いたりもするイラストレーター。『WOWOWマガジン』『問題小説』『てぃんくる』などでイラストコラムを執筆。『Tokai Walker』の金子裕子さんのコラム「セレブ診療所」にコマ漫画を付けている。過去には『DVD&ビデオでーた』でビデオレビューのイラストコラム、『DVDでーた』で記者会見をレポするコラム『現場から櫻井輪子でした』を連載。
著書に『「へのへのもへじ」から始める 世界一カンタン! イラスト練習帳』がある。公式サイト「SakuraiWako'sめカラうりぼう」。
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