三角停止表示板、きちんと使えますか?――JAFが夜間の高速道路で視認性を検証
日本自動車連盟(JAF)が開通前の高速道路を使い、夜間、路側帯や追越車線に停止しているクルマがどのように見えるのかを実験した。そのようすは動画で公開している。
高速道路で発生する事故の1つに故障や事故で停止しているクルマに追突してしまうものがある。日本自動車連盟(JAF)が開通前の高速道路を使い、夜間、路側帯や追越車線に停止しているクルマがどのように見えるのかを実験した。そのようすは動画で公開している。
故障や事故などでやむを得ず高速道路上に停車する場合は、車両の後方に停止表示器材(三角停止表示板)を設置しなければならない。今回の実験では、路肩に停止車両を置き、クルマの後方50メートルに停止表示板を置いた場合と置かない場合の見え方の違いを検証した。
年齢、性別の異なる3人のモニターが時速80キロで走行。停止表示板を設置していない場合、もっとも早く停止車両に気付いた人で222メートル手前、もっとも遅かった人で68メートル手前という結果になった。時速80キロの場合、クルマは1秒間に約22メートル進む。停止表示板がない場合には停車しているクルマまで発見から10秒以内に到達することになる。
一方、停止表示板が設置されていた場合、早い人で443メートル手前、遅い人でも214メートル手前で停止車両に気付いた。
JAFでは、事故や故障で追越車線に停止している場合についても見え方の違いを検証した。停止表示板を設置していない場合、ほとんど直前まで停車車両に気付かないことが分かった。
やむを得ず道路上に停止する場合には、停止表示板などの停止表示器材を置くことが義務付けられている。さらに夜間や視界の悪い場合は、停止表示器材に加えて、非常点滅表示灯(ハザードランプ)、駐車灯または尾灯の点灯が義務付けられている。
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