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ベンツが「SLK」クラスで21年ぶりにMTモデルを導入する狙いは?(2/3 ページ)

メルセデス・ベンツ日本は、後輪駆動の2シーターオープンカー「SLK 200 BlueEFFICIENCY MT」(493万円)を発売した。同社としては21年ぶりのMTモデルの設定。日本法人からドイツ本国への働きかけという。

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クルマを操る楽しみで「クルマ回帰」を目指す

 ベンツ SLKクラスは1997年から日本市場でも販売しているロードスター。初代モデルでは、電動開閉式ハードトップ「バリオルーフ」を初めて採用し、クーペの快適性を併せ持つオープンカーとしてデビューした。また、2代目(2004年)からはヘッドレストから温風を出して首回りを温める「エアスカーフ」を導入し、冬でも楽しめるオープンカーとして人気を博してきた。

 2011年から導入が始まった3代目SLK(現行モデル)は、初年度に約1200台、翌年度にも約1400台を販売し、オープンカーとして「2012年度の国内販売台数ナンバー1」(同社調べ)を達成している。

SLK
SLK

 6速MTモデル導入の狙いについてメルセデス・ベンツ日本では、「軽快でスポーティなドライブフィールが特徴のSLKこそ、マニュアル操作によるクルマとの一体感や楽しみを得られる最適なモデル。『操る楽しみ』をもたらす趣味性の高いツールとして、『クルマ離れ』から『クルマ回帰』の一助となるのでは」とコメントする。

 シフトチェンジの気持ちよさを引き出すべく、ショートストロークタイプのシフトレバーを採用。坂道発進などでの後退を防止するヒルスタートアシストを備えるほか、最も効率のよいシフトポイントをマルチファンクションディスプレイに表示可能だ。

 また、信号待ちや渋滞などでの停車時には、シフトポジションをニュートラルに入れてクラッチペダルを離すとエンジンが停止する「ECOスタート/ストップ機能」(アイドリングストップ)も採用した。クラッチを踏み込んだタイミングでエンジンが再始動する。

SLKSLK
SLKSLK

 SLK 200 BlueEFFICIENCY MTは、1.8リッター直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力135キロワット(184馬力)/5250rpm、最大トルク270ニュートンメートル/1800〜4600rpmを発揮する。既存モデルとスペック上の違いはないが、エンジン音を室内に響かせる「サウンドジェネレーター」の存在は、クルマを操る楽しさを一層際立たせるだろう。

 なお、SLK 200 BlueEFFICIENCY MT以外で、MTモデルの導入予定は現時点ではなく、同車の売れ行きに応じて検討するとしている。

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