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空から、陸から、オーストラリア大陸をダイナミックに旅する:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(7/9 ページ)
観光列車でケアンズの熱帯雨林を抜け、復路はスカイレールで上空から景色を一望する。南オーストラリアのアデレードから北端のダーウィンへは、ザ・ガン鉄道で縦断。日本からのアクセスはジェットスター航空を利用し、空路と陸路で豪大陸を満喫した。
キャサリンで触れた2500万年の歴史
ザ・ガン鉄道はアデレードからダーウゥンまでの2泊3日の旅程のなかで、途中アリススプリングスで3時間25分、キャサリンで4時間40分停車する。これは乗客に内陸部の観光をゆっくり楽しんでもらおうという配慮からであり、それぞれの停車時間中にはいくつかの“オフ・トレイン・ツアー”が用意されていた。
3日目に到着したキャサリンには、近郊に世界でも有数の渓谷美を誇るニトミルク国立公園(キャサリン渓谷)がある。ここで用意されたオフ・トレイン・ツアーは、その渓谷観光をメインにした6種類。私たちはそのうち、同国立公園の入口にあたる第1と第2の渓谷をボートで観光するクルーズツアーに参加した。2500万年の歳月をかけてできあがった壮大な渓谷を目の当たりにし、その美しさと迫力にはしばしシャッターを押すのも忘れてしまうほど。このあたりは野生動物の宝庫でもあり、ボート乗り場の近くではぴょんぴょんと跳ねて遊ぶワラビーたちを、そしてボートからは川面に潜むクロコダイルも目撃した。
アデレードを出発してオーストラリア大陸を北上したザ・ガン鉄道は、3日目の夕刻に終着駅のダーウィンに到着。忘れられない、思い出深い旅になった。
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