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この夏、ヒコーキ旅行のすすめ秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/4 ページ)

旅とは、目的地に着いてから始まるものではない。目指す先が欧米であれ、アジアであれ、出発地の空港で搭乗ゲートをくぐった瞬間から旅は始まる。それが私の考え方だ。本格的な夏休みを前に、今回は“ヒコーキ旅行”のすすめ──。

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 目的地に着くまでは“苦痛”の時間だと考えている人はいないだろうか。「早く時間が過ぎないかなあ」と、機内で時計ばかりを気にして。けれど旅とは、目的地に着いてから始まるものではない。目指す先が欧米であれ、アジアであれ、出発地の空港で搭乗ゲートをくぐった瞬間から旅は始まる。それが私の考え方だ。本格的な夏休みを前に、今回はヒコーキ旅行のすすめ──。

飛行機と空と旅
空港のゲートを抜けたときから旅を始めよう(撮影:チャーリィ古庄)

旅のスタイルに変化

 まずは、米国や欧州への1週間程度の旅行を想定してみよう。往復にかかる20時間以上を“単なる移動”と割り切ってしまっては、もったいない。1週間のうちの貴重な1日だし、その時間も旅のひとときに含まれるという発想に立ってみると、現地までの移動もできれば楽しいものであってほしいと思う。だから私は、エアライン各社に常に要望してきた。「可能なかぎり快適なスペースとサービスを私たち利用者に提供してほしい」と。

 エアバスA380というの旅客機がある。2007年10月にデビューして以来、世界の空に活躍の場を広げているオール2階建ての大型機だ。広くてゆったりしたキャビンが特徴で、この旅客機でのフライトを一度でも体験した人は、その快適さが忘れられずに必ずまた戻ってくる。A380と再びどこかへ旅に出るために。

飛行機と空と旅
2007年10月に世界に先駆けて就航したシンガポール航空のA380

 最初に旅の目的地を決め、そこに行くために必要なエアラインを選ぶ。そんな一般的な旅のプランニング方法が、最近ちょっと変わってきた。「この飛行機に乗ろう」「このエアラインのサービスを受けたい」という思いが先にきて、その就航地の中から旅のプランを決める──そんな新しいスタイルが出てきているのだ。

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