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ルフトハンザの超豪華ファーストクラス専用ターミナル:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/3 ページ)
ドイツのフランクフルト空港には、世界でも珍しいファーストクラスの利用者だけの専用ターミナルがある。運営するのは、同空港をハブ拠点とするルフトハンザだ。今回はこの“究極”ともいえる施設に、読者のみなさんをお連れしよう。
極上のサービスは到着直後から
フランクフルト空港のファーストクラス専用ターミナル&ラウンジでは、空港に到着した瞬間から、従来の常識では考えられないような究極のもてなしがスタートする。
まず、入口で出迎えてくれるのは専任のコンシェルジュ。車で来た人なら帰国時まで駐車場で預かり、ワックスがけまでしてくれる。トランクの荷物もお任せで、身ひとつでターミナルビルへ。この真新しいビルは丸ごとファーストクラスだけのためのもので、セキュリティチェックや出国審査もすべてビル内で完了できる。あとは出発までの時間を、専用ラウンジで思いのままに過ごせばいい。
広いラウンジ内には、電話やインターネット、各種文具類をそろえたビジネス用の個室が用意され、無線LANも完備。ロングフライトの前後に心身をリフレッシュしたい人のために、バスタブ付きのシャワールームを備えた個室もある。また、レストランもファーストクラスだけのためにオープン。食べたい料理をオーダーすれば、一流のシェフが季節の食材を使い、目の前で腕をふるってくれる。
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