敷地面積1万3600ヘクタール、全米一の規模を誇るデンバー国際空港:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/4 ページ)
その広大さに、ただただ圧倒されるばかりだった。全米一の規模を誇るデンバー国際空港。米国のほぼ中央に位置するという地の利を生かし、今後も間違いなく世界の空の要衝として大きな発展を遂げるであろう同空港を、関係者の案内のもとに歩いてみた。
私たちがデンバー国際空港を取材したのは、ユナイテッド航空の成田/デンバー線でボーイング787のフライト体験(参照記事)を終えた帰国の日である。その広大さには、ただただ圧倒されるばかりだった。敷地面積1万3600ヘクタールは全米一の規模。米国のほぼ中央に位置するという地の利を生かし、今後も間違いなく世界の空の要衝として大きな発展を遂げるであろう同空港を、関係者の案内のもとに歩いてみた(写真撮影:倉谷清文)。
白テントの屋根は冠雪のロッキーをイメージ
市街中心部から北東に向けてハイウェイを走っていると、大平原の先に白いテントの連なりが目に飛び込んでくる。デンバー国際空港のシンボルともなっているこの白テントの屋根は、冠雪のロッキー山脈をイメージして考案された。ターミナルにクルマを寄せる前に、途中で道を折れ、空港の周囲をぐるっと回ってみる。とにかく広い。
「こんな巨大な空港、いままで見たことがありません」
助手席で、取材の同行者である写真家の倉谷清文氏がつぶやいた。ときおりファインダーを覗きながら、彼もその大きさに圧倒されている様子だ。1万3600ヘクタールの敷地面積は全米随一。第2位のダラス・フォートワース国際空港(7300ヘクタール)のおよそ2倍の規模を誇る。外周道路を走っていても、自分たちがいまどの場所にいるのか一瞬見失ってしまうほどで、元の地点になかなかたどり着けない。ちょっとしたドライブ気分を味わう結果になった。
ターミナルに到着した私たちは、まずは同空港のオフィスへ。空港内の各施設を案内してくれたのは、広報ディレクターのローラ・コールさんだ。
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