マツダ、「ロードスター」生誕25年特別仕様車──次期モデルの新開発シャシーも公開
NC系ロードスター集大成となる生誕25周年記念モデルとともに、待ち望まれる次期ロードスターの姿もじわじわ見えてきた。フロントミッドシップ+後輪駆動でNC系比で100キロの軽量化を目指す「SKYACTIVシャシー」が公開された。
マツダは4月16日、米国・ニューヨーク国際自動車ショー(2014年)で小型オープンスポーツカー“MX-5(日本名:ロードスター)”の生誕25周年記念モデル「MX-5 Miata 25th Anniversary Edition」を発表。同時に、2015年正式発表と言われる次期モデルの一部として新開発シャシー(車体骨格)「SKYACTIVシャシー」を世界初公開した。
マツダ・ロードスターは、“走る喜び”をテーマにした2シーターオープンスポーツカー(1989年発売)。累計生産台数94万台を超え、近年におけるライトウエイトオープンスポーツカーカテゴリの礎を築いた。2人乗り小型オープンスポーツカーで世界一の販売台数を実現したとしてギネス世界記録に認定されている。次期モデルの開発が進む中、25周年記念モデルは電動ルーフを搭載するパワーリトラクタブルハードトップモデルをベースにソウルレッドプレミアムメタリックのボディカラー、ルーフやドアミラーのブラックカラー、オフホワイトのインテリア(レザーシート、ドアトリム)、手塗り仕上げの内装パネル、ビルシュタイン製ダンパーの採用など第3世代/NC系の集大成といえる構成に仕立てた。
同時に次期(第4世代)モデルに採用する新開発の「SKYACTIVシャシー」(エンジンと骨格)も公開。同社の新世代環境型車体技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を取り入れたモデルで初とするフロントミッドシップ(運動性能の向上のため、エンジンを前後車軸の間に置く設置方法)と後輪駆動を採用することを示した。歴代ロードスターでもっともコンパクトなレイアウトを実現しつつ、エンジンを車体の中央寄りに配置することで低重心化した。優れた剛性、衝突安全性能を確保しながら、第3世代モデル比で100キロ以上の軽量化を目指し「ドライバーの意のままにクルマが動く楽しさを提供する」(マツダ 山内会長)としている。
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