女性目線で感じた「IS300h Fスポーツ」の魅力──レクサスの繊細なハイブリッドスポーツセダン:「IS300h Fスポーツ」テストドライブ(3/3 ページ)
2013年に発売された新型レクサスIS。ハイブリッドとスポーティな機能を兼ねたIS300h Fスポーツで東京の街をドライブした。
要所に品を感じ、気持ちが高ぶる 上質なインテリア
インテリアも極めて上質だ。今回の試乗車は、Fスポーツ専用となるダークローズカラーの本革仕様をまとっている。落ち着いたエンジ系の調色は、なるほど、これまで乗っていたクルマとは別の品を感じる。他にも、ブラックやトパーズブラウンの本革、L tex(合成皮革)素材の設定があり、ステッチ(縫目)もダークローズ、ブラック、ライトグレーから選べる。
レクサスの内装は、その最大の特徴ともいえるシートのステッチの細かさが魅力という。日本の職人技術が細かいところに生かされている。時計はアナログ針のレクサス特別仕様。プラス14万400円で、スワロフスキークリスタルを埋め込んだプレミアムクロックにも変更できるオプションもあるようだ。
レクサスは「高いクルマ?」 そのイメージは変わりつつある
一般の人にレクサスのイメージを聞くと「高いクルマ」「後席に乗るクルマ」「黒いクルマ」「霞ヶ関や永田町で見かけるクルマ」といった回答が多くあるようだ。確かに上位車種のLS600シリーズで黒塗りとなると、それなりにステータスがある方向けの社用車やハイヤーとして好まれている。
だが、レクサスの魅力はそれだけはない。「レクサスはもっと新しい価値を、驚きを提供するブランドでなければならない」という考えのもと、一からブランドを見つめ直す活動に取り組んでいる。
例えば、レクサスの(車種単体のCMではない)ブランディングCM(以下の動画参照)にはクルマがほぼ登場しない。また、2014年9月でオープン1周年を迎える東京・青山のブランド体験スペース「INTERSECT BY LEXUS(インターセクトバイレクサス)」には、展示のためのクルマが置かれていない。レクサスのオリジナリティや日本のモノづくりのよさを強く訴えつつ、ブランドイメージと認知度もさらに高めるのが狙いだ。
特に今回試乗したIS300h Fスポーツは、これまでのレクサスのイメージを変える新しい魅力と、心地よい高揚感を感じた。家族にも、運転する自分にも乗るたびに楽しい時間を提供してくれそうなクルマだ。クルマの持つ感性に訴える新しい魅力は、写真や動画とともに、試乗するとさらに鮮明に伝わってくる。ぜひディーラーで試乗してみることを勧めたい。
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