いよいよ冬本番。かじかむ手先をあったかくしてマウス作業の効率をアップしてくれるPCアクセサリ3点をご紹介しよう。
冬の朝一番、オフィスでPCのキーボードを叩こうとして、手がかじかんで作業がはかどらなかった経験はないだろうか。朝一番に限らず、冬場の寒いオフィスでは、PCでの作業の効率はなにかと低下しやすいものだ。
最近では、そうした症状を和らげる「ウォームビズ系」のPCアクセサリが各社から発売されている。今回はその中から3点をピックアップして紹介しよう。
まず1つめは、サンコーが発売している「USBあったか手袋」。中に電熱線が仕込んであり、USB給電により電熱線が発熱し、手の甲の部分がじんわり暖かくなるシロモノだ。指の部分をめくって露出させることもできるので、キーボードの打鍵にも支障をきたさないのがウリの製品である。
手にはめて使ってみると、繊維がかなり粗く毛がチクチクするなど、手袋としての品質はやや疑問。デザインも屋外ユース向けなので、オフィスで利用するよりは、屋外イベントの舞台裏や、工事現場の仮設プレハブにおけるPC作業など、冬の寒空の下でPCを操作する場合に向いているようだ。製品の存在価値を否定するわけではないが、素材の品質さえ高ければ、USB給電するほどの必要はないように感じる。
次も同じくサンコーの製品「USBあったかマウスパッド」である。これは袋状になったマウスパッドで、中に手を入れてマウスを操作するという構造だ。早い話、フトンの中でマウスをゴソゴソやっている状態と同じである。手袋だと、席から離れる際にいちいち手から脱がせなくてはいけないが、本製品だとそのわずらわしさもない。きわめて合理的な仕組みである。
ただ、写真をご覧いただければお分かりいただけるように、オフィスで使えるデザインかと言われると、ちと違う。そもそも、今日の高解像度マウスであれば動かすのにこれほど広い面積は必要ないのだから、もうちょっと小ぶりで地味な製品にしてほしかったところだ。実用性が高いだけに、非常に惜しい製品である。
最後に紹介するのが、エレコムから発売されている「ぬくもり感マウスパッド」だ。これはUSBでつないで発熱するといった類の製品ではなく、遠赤外線放射繊維なる素材でシート表面が覆われていて、触れた部分がぬくもり感を感じるという仕組みだ。
手元にあったウレタン製マウスパッドと本製品をしばらく使い比べてみたが、確かに手に触れている部分が暖かく感じる。手の甲を暖めることはできないものの、冷たいスチール机の上でマウス操作をしている人にとっては、あると手放せなくなるアイテムだろう。個人的には、同じ素材を使ったキーボードリストレストがほしい――と感じた。
以上、駆け足で3製品を紹介したが、室内全体を暖房でガンガン暖めるよりは、暖房そのものを弱めにし、こうした製品で補完するほうがエネルギー効率はアップするはずだ。こうしたアクセサリの存在も念頭に入れつつ、オフィス環境を見直してみてはいかがだろうか。
項目 | その1 | その2 | その3 |
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製品名 | USBあったかマウスパッド(USHOTPD1) | USBあったか手袋 両手セット(USGLOV20) | ぬくもり感マウスパッド(MP-098DR) |
実売価格 | 2480円 | 2980円 | 980円 |
発売元 | サンコー | エレコム | |
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