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» 2006年12月19日 11時00分 UPDATE

カマタ式「極楽文具」:ちょっとしたコツで、きれいに押せる――印鑑をより快適に使う極意

書類、回覧、宅配便などなど、日本人である以上、印鑑が必要な場面は少なくない。特に取引先やお客様に出す書類の印鑑は、それだけでグッと印象が違ってくるから気をつけたいもの。今回は“ハンコまわり”の工夫とグッズをご紹介しよう。

[カマタスエコ,ITmedia]

 日本人である以上、1日に何度か印鑑を押した経験もあるのではないだろうか。書類、回覧、宅配便などなど、印が必要とされる場面はたくさんある。特に取引先やお客様に出す書類の印鑑は、それだけでグッと印象が違ってくるから気をつけたいものである。

 印鑑で最も出番が多いのは、やはり個人名のものではないだろうか。これは握ったときに上になるところに「あたり」と呼ばれるしるしがついている(8月10日の関連記事参照)。ところが、これを上にして押しても、なぜか微妙に曲がるのである。せっかく書類を書いて最後に印鑑というときになって、あまりにも曲がってしまってボツという経験が少なくない。とくに手書きの伝票類で失敗してしまった場合、長々と書いてきた労力が一瞬で台なしになったときの疲労感たるや……である。なんとか曲がらずに押せないだろうか。

 いろいろ工夫した結果、印鑑の左(写真参照)に線を入れた紙を貼っておくと、曲がる失敗が一気に減ることが分かった。こうすると捺印するときに位置の確認をしやすいのだ。貼ってはみたものの押してみるといつも同じように曲がるのであれば、テープの位置をずらす。この微調整をめんどうがらずに、ここできちんと決めるのがコツ。ある程度の使用に耐える必要があるので、耐水性の合成紙シールがおすすめだ。

st_ka9652.jpg 朱肉が必要なタイプの印鑑にテープでしるしをつけた。人差し指がのっている部分が元からあったしるし
st_ka9649.jpg 朱肉内蔵の印鑑にもしるしをつけた

st_ka9647.jpg 中央から左は通常の目印を頼りに捺印した。右が印鑑の左に目印の紙を貼って捺印したもの。左の印影はどれも同じ方向に傾いているのがおわかりいただけるだろうか

 ネーム印は住所印などのあとに押すことが多いので、それがガイドになってくれる時もある。ガイドがないときには、製図のテンプレート(円定規)をガイド代わりに置くと調子よく使える。ただし、テンプレートをあてがうことで無意識のプレッシャーが発生するかもしれない。使う人によって向き不向きがありそうだ。筆者としては、印鑑よりひとまわり大きい図形が使いやすくお勧めだ。

st_ka9658.jpg テンプレートにはトンボ(あたり)がついているのも好都合。

 会社の角判を曲がらずに押したい場合はどうするか? L字型、T字型をした「印矩(いんく)」という捺印ガイドが書道用品の店などに売られている。木製のほか、アクリルなどの透明なものも。器用な人ならば、ちょっとした工作で作ることもできそう。

 朱肉は古くなってくると表面の布がもろくなってくる。印鑑に付着するときれいに押せないばかりか、銀行などでは印影が確認できないと言われる場合もあるだろう。それほど高いものでもないので、古くなってきたら買い替えるのがおすすめである。

 最近、便利な朱肉を見つけたのでご紹介したい。印鑑が入れられる朱肉ケースはこれまでにもあったが、これに捺印マットが収納されているのが「マックス 瞬乾 朱肉30号(SA-3004S)」だ。私も捺印マット愛用者だが、いざ使うときに朱肉のある場所になぜか一緒になくて探すことが少なくない。

 捺印マットを使うととてもきれいに押せるし、お客様の目の前だったら、大切にされているという印象を持たれるはず。捺印マット以外にも、スタイリッシュなコンパクトの形状、ワンタッチで開けられるふた、開けると印鑑が持ち上がるポップアップ機能など、小さな中にさまざまな工夫がなされている。朱肉は約5秒で乾燥という、「瞬乾シリーズ」だ。

st_ka9637.jpg マックス 瞬乾 朱肉30号(SA-3004S)
st_ka9638.jpg ふたの内側に捺印マットが収納されている。
st_ka9639.jpg 写真だとわかりにくいが、印鑑の右側が本体よりも少し飛び出していて、取り出しやすくなっている。

 先日、20数年使ってきたシヤチハタ印を買い替えた。前よりもひとまわり大きい「ネーム9」である。一緒に「ネームホルダーネーム9用」(9月4日の記事参照)も購入。これはベルトやエプロンなどに吊り下げられるよう工夫されたホルダーで牛本革。しっかりとできているので、常に持ち歩いて押す機会の多い人にはお勧めだ。ブラックとブラウンがある。

st_ka9642.jpg ベルト通しやエプロンなどに吊り下げて使うことができる。

st_ka9644.jpg ベルトにもつけられる。
st_ka9646.jpg ネームホルダーの裏側。マグネットで装着は簡単。

 このネームホルダーの利点はまだある。ネーム9のキャップをつけたまましっかりとホルダーに収納すると、ネーム9を取り出しても、キャップはホルダーに残ったままになるのだ。ホルダーを使えばキャップレス同様に使えてしまう。これは想像以上に快適である。ひんぱんに印鑑を押すような職場では大活躍することだろう。宅配便を受け取る機会が多い人は、家の玄関の目立たないところにこれを下げておくのもおすすめである。

st_ka9660.jpg 取り出してもキャップはついてこない。
st_ka9661.jpg ホルダーの底に残ったキャップ。

 最後に、丸い印鑑をきれいに押すコツを。捺印マットを使用し、朱肉は強く押し込んでつけるのではなく、ポンポンと印面全体になじむようにまんべんなくつける。次に、紙に印鑑を置いたら「の」の字を書くように力を移動して、仕上げに「し」を書く要領でゆっくりと動かす。朱肉にとくに問題がなければ、これで格段にきれいな捺印ができるはず。以前はとにかく力任せにぎゅっと押していたが、ムラになりやすかった。これを知ってからはほとんど失敗がない。

会社名 製品名 価格
ステッドラー 円定規(97602) 892円
マックス 瞬乾 朱肉30号(SA-3004S) 945円
シヤチハタ ネーム9 1522円
シヤチハタ ネームホルダー ネーム9用 945円

筆者プロフィール カマタスエコ

 横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具に詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している


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