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» 2006年12月22日 17時52分 UPDATE

リレー連載・今日から始める手帳選び(4):2007年の気になる手帳を使ってみる――リンクアップ式の「高橋書店 フェルテ7」

3つの手帳を選んだカマタさん。まずは、「高橋書店 フェルテ7 <黒>」を試してみました。リンクアップ式で有名ですが、その使用感はいかに。

[カマタスエコ,ITmedia]

 モールスキンにマンスリーカレンダー手帳を挟み込む方式で定着している私が「それでも他の手帳を試してみたい」と思ったきっかけは、健康管理でありました。

 すこぶる健康なのですが、家庭料理研究家という仕事柄、普通の人よりも食べる機会が多く、体重管理は重要課題なのです。スケジュール管理のほか、食事、体重、運動量(歩数計)もそれぞれ記録したいと、ちょっと欲張りに可能性を探りながら、前回購入した3冊に加え、1冊の「ダイエットダイアリー」を追加購入し、実際に使ってみました。今回は前回購入した3冊のうち、「高橋書店 フェルテ7 <黒>」のリポートです。

4つに区切られたリンクアップ式

 高橋書店(「手帳の高橋」として知られています)が毎年行っている「手帳大賞」から生まれたのが「リンクアップ式」という手帳。2001年の受賞です。1日を十文字で区切って、自分の好きなように工夫して使えるようになっています。午前午後とプライベートを管理、家族4人の予定を管理など、いろいろ考えられそうです。筆者の場合は「朝昼晩の食事3コマと万歩計などの記録1コマ」という使い方を考えていました。

 リンクアップ式を採用している高橋書店の手帳は以下の通り。

  • No.43 ビジネス手帳7 <黒>
  • No.112 ニューダイアリーアルファ13 <黒>
  • No.214 リシェル4 <キャメル>
  • No.237 フェルテ7 <黒>

これらのうち購入したのは「No.237 フェルテ7 <黒>」。フェルテ7はB6サイズで、私の手帳歴では最も大判。ちなみに、今回選んだ手帳は、これまで小判サイズを愛用してきた反動なのか、この大判サイズを2冊選んでいます。

st_kamata9580.jpg

フェルテ7の構成

 フェルテ7は、手帳の始めに年間プランニングシート、マンスリーカレンダー(月間予定表)、それが終わると週間予定表(リンクアップ式)、23ページの罫線のみのフリーページがついています。この他に、エージチャート(邦暦、西暦、年齢、干支の対応表)、郵便料金表、手紙の書き方、別冊でアドレス帳がついています。

 大判の手帳にしてはこうしたオマケ部分は少ない方だと思いますが、それでもあえて辛口で言わせていただくと、郵便料金表も手紙の書き方も、ここにあったからといってありがたい情報とは思えないのです。例えば、メール便などとの比較もなく、必要な情報量が少ないように思えます。手紙の文例も1ページに収めようとしたので参考になりにくいと思います。必要だったら手紙の文例集を見るか、インターネットで検索するほうがはるかに参考になります。

 PCを使えない世代なら喜ばれると思われるかもしれませんが、文字が小さく、使いにくいのではないでしょうか? いっそなくしてしまうか、別冊に情報をまとめてしまって、取り外せるほうがうれしいかもしれません。

st_kamata9786.jpg シンプルなカレンダー。2007年は大きく、2006年と2008年は小さい。来年の分が掲載されているのは多いが、昨年の分を掲載する手帳はめずらしい
st_kamata9787.jpg 年間予定表。土日祝祭日にはうっすらと色がついていて、進行管理等の場合、営業日数で計算するので管理しやすく、うっかりミスを防げる

st_kamata9788.jpg Age Chart(年齢早見表)。十干十二支の読み方までついている。9つのメモ欄もあるので、記念日や大切な人の誕生日を記入しておける
st_kamata9789.jpg 左ページは国内郵便のサイズや料金、国際郵便の料金が少しある。そして、エアメイルの書き方なども。国際郵便料金はこれでは情報があまりにも少なくて、さわりにもなっていない。むしろ、公式サイトで豊富な情報が得られるので、そちらを掲載した方が親切ではないだろうか。右ページは手紙の書き方である

 B6サイズで大きめなので、スケジュールをマンスリーカレンダーで管理し、後半の週間予定表は、予定表ではなく結果記録として使うこともできます。いくつかのパターンを考えてみました。

使い方(使うコマ数)
1 食事の記録(3コマ)と健康の記録(1コマ)、右の罫線は仕事のメモ(上)、手紙や宅配便の送受信のメモ(下)
2 クライアント4社の記録(4コマ)、社内的な動き(右の罫線)
3 家族4人のそれぞれの予定(4コマ)
4 1日4つの企画を立てる(4コマ)
5 1日4つの新製品を考える(4コマ)
6 1日4つのアクションを個人的ノルマに決めて、夢を具体化させていく(4コマ)

 1〜3は現実的な利用方法。一方、4〜6は自分のためのトレーニングです。私は大人になってから通った広告の学校で4を徹底的にやらされました。あまり売れそうもない商品を「いかにしたら売れるか」考えるわけです。このときはいくつ提出してもよかったので、課題提出日まで、寝ている時間以外はこれを考えていました。おもしろくて仕方がないのです。最初からおもしろかったわけではありませんが、慣れてくると寝るのさえ惜しくなるほど楽しくなりました。

 その発想法や情報収集法は、20年たった今でも役に立っています。仕事に直接関係がないと“遊び”のように思えるかもしれませんが、違います。お金がかからない脳のトレーニングで、電気もソフトウェアも不要。手帳とペンさえあればできますし、これを1年間、手帳で続けていけば脳は確実に変わるのではないか――と期待しています。

st_kamata9766.jpg 2の使い方を想定。何日も未記入が続くと連絡がスムーズにいっていないことが一目瞭然。アクションを起こす必要ありと視覚的に判断できる
st_kamata9765.jpg 3の使い方。塾や習い事への送迎などがある場合は、自分以外の行動も把握する必要がある。一目瞭然

使い心地

 週間予定表が2006年12月8日始まりでしたが、少しでも早く使ってみたかったので、少々反則技ですが、2007年の12月に今年の12月の記録を書いてみました。1コマが記念切手1枚分ぐらいの大きさ(約33×20ミリ)あり、食事の記録もしっかりと記入できるので、2や3の使い方にも十分に対応できます。特に2の使い方なら、しばらくクライアントに連絡を取っていないとか、お店に顔を出してないとか、いろんな状況が見えてくるのではないでしょうか。4コマの右側にある8行の罫線の部分は適度な広さで書きやすかったです。

st_kamata9763.jpg かなりびっしり書いても、まだ余裕。さすがB6である

 マンスリーカレンダーは上下2段なので、午前と午後で使い分けが可能です。1日分は1マス約28×27ミリ。書いてみると結構たっぷりです。上下各3行、合わせて6行ぐらいは書けました。原稿の〆切は赤で記入しましたが、全体が抑えた色調なので視認性も良好。土曜日と日曜日、祝祭日は帯状に地色を変えてありため判読しやすく、祝祭日を計算に入れた予定を立てやすいでしょう。

st_kamata9770.jpgst_kamata9771.jpg マンスリーカレンダー部分。土日祝祭日がわかりやすくなっている。残念ながら月曜日始まり

 フェルテ7は、角にミシン目がついていません。角にミシン目を切り取っておけば、、すぐに今日のページを開ける――という使い方ができないわけです。20数年前にミシン目のある外国の手帳を使ったとき、大変便利でした。以来、どんな手帳を使うにしても、終えた週の角をカットしています。当時に比べて今はミシン目がついている手帳も多くなりました。切るというのは今週が終わったことの儀式のようなものですが、しおり(ひも)を使うよりもなぜか使いやすいのと、視覚的にも「1年のうちのこれぐらいが過ぎた」というのが実感できるのです。

 なお、フェルテ7には、マンスリーカレンダーと週間予定表の両方で使えるしおり(ひも)が2本付いています。

st_kamata9844.jpg これはクオバディス。ミシン目がついていて、その週が終わったら切り取る
st_kamata9842.jpg ミシン目がない場合は、ハサミで切り取るとよい。週の終わり、あるいは週のはじめのちょっとした儀式である。このときの手帳は右下にカレンダーがあったので、下を切るわけにはいかずに、上の角を切った

st_kamata9843.jpg 今週、あるいは今月をすぐに開くことができるので、どんな手帳でも角落としを実践。これは例外的に上だったが、下を切る方が使いやすい

相性のいいペン

 週間予定表には1コマにたくさん書き込みたいので、細字のペンを使うことにしました。手持ちの中で何本か書いてみた結果、三菱のユニボールがスムーズで黒さが際だっていて相性がいいことが分かりました。

 売り場の人に断って、買った手帳にしるしをつけてもらうなどして、相性のいいペンも購入するといいかもしれません。「濃度」「書き出しのスムーズさ」「裏うつり」などをチェックしてみてください。

st_kamata9772.jpgst_kamata9773.jpg 三菱鉛筆の「ユニボール(UB-155)」。ロングセラーで愛用者も多い。同社のサイトには掲載がないが、文房具店などで販売している

 次回は「能率手帳キャレルA6バーチカル」をリポートします。

発売元 製品名 価格
高橋書店 フェルテ7 1449円

筆者プロフィール カマタスエコ

 横浜生まれ、東京育ち。コピーライター、フォトエッセイストにして料理研究家。設計技師の父の影響で、小さい頃から製図道具に囲まれる生活だった。そんなDNAからか、筆記用具をはじめとした文房具にも詳しい。ブログは「カマタスエコのブログ」。同じく運営するWebサイト「電脳カマタ食堂」は「信毎ホームページ大賞2006」のライフ/情報部門の優秀賞を受賞している


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