メールサーバをディスクとして利用する3分LifeHacking

ちょっとしたファイルを移動する場合、メールに添付して送っている人は多いだろう。メール添付の手間すらわずらわしい人は「MailDisk」を試してみてはどうだろう。

» 2007年01月23日 22時48分 公開
[kizuki,ITmedia]

 自宅と会社など、2台のPC間でちょっとしたファイルを移動させたい場合、メールに添付して自分宛に送信するという方法がある。USBメモリやCD-Rのような物理的なメディアを利用するのに比べ、メディアに移し変えたり持ち歩きの手間がかからないメリットがある。

 こうした手間をさらに軽減し、かつ直感的なファイルのやりとりを可能にしてくれるのが、メールサーバを仮想フォルダとして利用できるオンラインソフト「MailDisk」だ。これをPCにインストールしておけば、メールサーバ上のディスクスペースにドラッグ&ドロップでファイルを保存できるようになるのだ。

 利用するプロトコルはPOP3/SMTP。SSLやTLSなどの暗号化のほか、POP before SMTP、APOP、SMTP authといった認証形式にも対応している。

MailDiskを経由してメールサーバー上に保管されたファイルの一覧。エクスプローラライクで直感的に操作できる。ちなみに、プロバイダによってはメール1通あたりの容量制限が適用される場合がある
アイコン表示も可能。ダウンロード/アップロードはドラッグ&ドロップで可能

メールソフトとよく似た設定画面
圧縮や暗号化も可能。ちなみに筆者の環境では、ファイルをアップロードするごとに、その旨を知らせるメールが送信されてきた
POP before SMTPやAPOPなどにも対応しているほか、SSLもきちんとサポートしている

 このソフトを複数台のPCにインストールしておけば、インターネット経由で手軽にファイルのやりとりが可能になる。いちいち新規メールを立ち上げて「ファイルを添付」−「送信」する手間がかからないため、手軽に利用できるのが嬉しい。

 容量面ではオンラインストレージサービスにはかなわないものの、新規の契約を必要とせずに手持ちのディスクスペースをそのまま利用できるのは魅力だ。メール容量が100Mバイトあれば、100Mバイトのディスクとして利用できるわけで、余っているメールアカウントで試してみるのも手だ。数Mバイトのファイルを移動させるのであれば、効率的なソリューションかもしれない。

 ただし、自分だけが利用するわけではない企業内メールやWebメールではまず利用するべきではない。各メールサービスでは利用規約で本来の目的以外の利用を禁じているサービスも多い。例えば、POP3に対応しているGmailは理論上はMailDiskが利用できるはずだが、利用規約で「適切な利用」を謳っており、実際にMailDiskからのアクセスも不可能だ。

 こうしてみると、自分自身でメールサーバを立ち上げている人には便利なソフトだと言えそう。利用に当たっては利用規約を確認したり、メールサーバの管理者に許可を得るようにしたい。テストも含めて事前にきちんと確認しておこう。

本日のレシピ
ソフト名 対応OS 価格 作者
MailDisk Windows 2000/XP 無料 Gatekeeper氏

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