「リラックス」vs「気合い」の男おやつ――あなたならどちら?

残業で疲れているときに、つい手が伸びるお菓子。最近は“男おやつ”なる呼称もあるようだ。小腹を満たす+αの効果を期待してしまう、“オフィスに常備”を想定して作られたお菓子を紹介しよう。

» 2007年03月16日 23時23分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 「今日も残業。疲れた……」。それに、ちょっとお腹も空いた。そこで、机に常備してあるお菓子に手が伸びる。単にお腹を満たすだけでなく“精神的な疲れ”も癒すことができたら――。そんなとき、役に立ちそうなお菓子を2種類紹介しよう。

 まず「ここらで一息ついて、ちょっとリラックス」したい人には、江崎グリコが2005年5月に発売した「メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)」はどうだろう。この商品、発売当初は年間20億円としていた販売目標を大きく超え、2006年3月末までに40億円を売り上げたという。2007年3月現在でもコンビニの店頭に並んでいるロングヒット商品だ。

 オープン価格だが、編集部の調査では50グラムの袋入りタイプが158円、150グラムのボトル入りタイプが473円で販売されていた。

 GABAは、チョコレートの原料であるカカオに含まれるGamma-Amino Butyric Acid(ガンマ−アミノ酪酸)という成分の頭文字に由来する。グリコでは「リラックスに関与する成分」として注目。GABAが「メンタルバランス」をうたっている理由は、「チョコレートを食べるとほっとする」という実感をもとに、このガンマ−アミノ酪酸を増量したことにあるという。

江崎グリコ「メンタルバランスチョコレートGABA」ボトルタイプ

 そして、「まだまだ仕事は残っている。気合いを入れたい!」という向きには、ロッテが3月20日に発売する「ゴールドパワータブレット」がお勧めだ。「もうひと頑張りしたい人への応援」をうたっており、気になる味は「エナジー系ドリンクのような味」だという。想定小売価格は198円程度。

 ゴールドパワータブレットは、「D-リボース」と「マカエキス」を含むのが特徴。D-リボースはATP(アデノシン三リン酸)の構成成分で五炭糖の糖質。運動やストレスにより減少したATPレベルを回復する機能がある。そのため疲労回復に効果があると言われ、スポーツドリンクなどに含まれている。マカエキスは、南米の植物マカの根を濃縮したもの。タンパク質を構成しているアミノ酸が多数含まれており、サプリメントとして多く販売されている。また、一般的なタブレットは1粒0.15グラム程度なのに対し、ゴールドパワータブレットは1粒1グラムと大きめで「噛みごたえのあるものを目指した」(ロッテ)。

ロッテ「ゴールドパワータブレット」

 両方とも「デスクに常備し、オフィスで食べる」ことを考えて作られている。GABAはガムに多いボトルタイプが販売されているが、これは飲料のようなアルミ缶でできている。「いわゆる板チョコとも違うが、ガムに多いプラスチックボトルはサプリメントっぽくてまた違う、その“中間あたり”を狙いたい、という担当者のこだわり」(江崎グリコ)という。また、チョコの粒は光沢があり手にべとつかないようになっている。

 一方、ゴールドパワータブレットは四角形の容器に入っている一般的なタブレットと違い、筒型のプラスチック容器に入っている。握りやすく、片手で開けやすくすることが目的だ。

 両者とも「ストレス社会で働くオフィスワーカー」をターゲットにしているが、アプローチは正反対。「残業中のひと息」に求めるのは、あなたならどちら?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ