ニュース
» 2007年03月20日 17時51分 UPDATE

寝起きスッキリのハイテク腕時計とは?

春眠暁を覚えず――と思うぐらい、春の眠気は心地よく、そしてツラい。夜のうちに十分な睡眠が得られれば、このツラさもいくらかは軽減されるはず。レム睡眠/ノンレム睡眠といった「眠りの状況」が分かるハイテク腕時計が「SLEEPTRACKER」なのである。

[山口真弘,ITmedia]

 「SLEEPTRACKER」をご存知だろうか。睡眠のサイクルを測定し、眠りが浅い時にアラームを鳴らしてくれる腕時計だ。外観は何の変哲もない一般的なデジタル式腕時計だが、むしろ血圧計や脳波測定器のような機能を持っている。

 筆者自身はもともと睡眠時間が非常に長く、毎日8時間寝ないと持たない体質である。日々デスクワークが中心であるせいか、ちょっとでも睡眠時間が不足すると頭がボーッとしてきたり、頭が痛くなる。

 周囲の同世代の人間に聞いてみても、毎日しっかり8時間も寝ている人間はまずいないし、そもそも毎日8時間寝ていると平日は仕事以外のことをする余地がまるでない――。しかし、偶然知ったSLEEPTRACKERの存在で、見違えるほど目覚めがよくなったのだ。

st_st01.jpg 腕に装着した状態のSLEEPTRACKER。外観は至って一般的なデジタル式の腕時計だ。価格は2万円弱とちょっとした腕時計並み

睡眠サイクルを測定し、レム睡眠の時にアラームを鳴らす時計

 まずは「睡眠」の基本的な仕組みをおさらいしておこう。もともと睡眠には、睡眠の深度が浅い「レム睡眠」と、深い「ノンレム睡眠」の2種類があり、人が夢を見るのはレム睡眠の時であると一般的に言われている。実際には覚醒状態とかデルタ睡眠とか、もっと細かいステータスもあるそうだが、ここでは省略する。

 ポイントは、レム睡眠とノンレム睡眠だ。目覚ましが鳴った際、レム睡眠の状態にあれば、もともと眠りが浅いこともあり、あまり不快感を感じることなく目覚められる。しかし、ノンレム睡眠の状態であれば、深い眠りから急に引っ張り出される形になり、寝覚めが悪いと感じるわけだ。

 そこでSLEEPTRACKERを使ってみよう。目覚めの時刻をセットしておくと、その時間がレム睡眠中なら時間通りにアラームが鳴り、もしノンレム睡眠ならその前、つまりレム睡眠中にアラームが鳴る。つまり後者の場合、セットした時間より早くアラームが鳴るわけである。

 なお、SLEEPTRACKERでは本体裏側の加速度センサーによって、浅い眠りのときに起きる体の動き(通常30秒以内の動き)を記録する。この記録から、レム睡眠かどうかを判別するわけだ。

st_st02.jpg 製品は海外製だが、国内代理店による日本語版の説明書も付属する
st_st03.jpg 左右側面に合わせて3つ、液晶下に1つの計4つのボタンを装備する
st_st04.jpg 現在の時刻を表示

起床時間のほか、入眠時間、さらにバッファを設定

 使い方は至ってカンタン、といいたいところなのだが、実のところやや面倒である。

 まずセットしなければいけないのは「起床時間」だ。もとが目覚まし時計なので、これは当然だろう。次にセットするのが「アラームウィンドウ」だ。これは「ほぼ目覚めている状態」をどのくらいの枠で探すかを決めるためのもので、例えば起床時間が7時にセットされている際にアラームウィンドウを20分に設定すると、6時40分から7時までの20分間でいちばん眠りが浅いタイミングでアラームが鳴る。早い話がバッファである。値は0〜30分の範囲で設定が可能で、筆者はデフォルト値の20分のまま使用した。

 最後に設定するのが「入眠時間」だ。これは、眠りに入る時間をあらかじめ設定しておくことで、正確なデータを記録するための項目である。寝入った直後はどうしても眠りが浅いわけで、そこから一定の時間を除外するために存在する項目ではないかと推測される。製品マニュアルでは、床につく30分後の時間を登録するよう推奨されている。つまり深夜1時に床につく場合、1時30分に設定しておくわけだ。

 以上の3つが設定できたら完了となるわけだが、これらをわずか4つのボタンで設定しなくてはならず、手間はそれなりにかかる。また、睡眠中に誤ってボタンを押して登録時間が変更できないよう、ボタンは数秒押さないと登録モードに移行しないような仕組みで若干もどかしい。ボタン操作を受け付けないロックモードのような工夫がほしいと感じた。

st_st05.jpg アラームの時刻を表示。このあたりは一般的な時計と同じだ
st_st06.jpg アラームウィンドウの表示。「ほぼ目覚めている状態」を、アラーム時刻からどのくらい遡って探すかを設定する。デフォルトは20分
st_st07.jpg 入眠時刻の表示。床に就く時刻から30分後を目安に設定する

st_st08a.jpgst_st08b.jpgst_st08c.jpg SLEEPTRACKERに記録された「ほぼ目覚めている状態」。ボタンを押すたびに順送りで表示される。一晩経過するとリセットされるが、最低でも1週間程度はデータを保持するか、もしくはデータを外部に書き出せる仕組みが欲しかったところだ

レム睡眠なら“30分前アラーム”でもスッキリ!?

 SLEEPTRACKERを使うとレム睡眠中にアラームが鳴るため、場合によっては30分ばかり早めに起こされることもある。「30分前にアラームが鳴る」と聞くと、「トータルの睡眠時間が短くなるからイヤだなぁ」と思う方もいるかもしれない。

 しかし、睡眠が深いときに目覚ましが鳴るのに比べ、少々睡眠時間が減っても睡眠の浅いときに起きた方が、はるかに爽快な寝覚めが得られるのだ。国内で販売するウェザリージャパンでは「最低でも2週間の試用期間をお勧め致しております」という。効果を確かめるにはしばらく使用してみるといいだろう。少なくとも筆者には効果が感じられた。

 また、SLEEPTRACKERは単にアラームを鳴らすだけではなく、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを記録してくれる。一晩記録したデータを見れば、熟睡できているかどうかを手軽に把握できる。自分の睡眠リズムは、専門医にでもかからない限りデータとして得られることは少ないので、これは貴重だ。

 本製品は2万円弱とやや高めの価格だが、睡眠環境を見直すアドバイスツールとして役に立つので、寝覚めの悪さに悩んでいるビジネスパーソンは試してみてもいいだろう。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ