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» 2007年06月06日 17時26分 UPDATE

デジタルワークスタイルの視点:ビジネスパーソンが失敗しないブログの書き方――3つのポイント

ビジネスパーソンがブログを続ければ、アイディアの蓄積や人脈作りに効果がある。だが、効果があるとは分かっていても、なかなか続かないのが実情だ。

[徳力基彦,ITmedia]

 前回は、ビジネスパーソンがブログを書いていると、どういうメリットがあるのかという話をご紹介しました。

 そうはいっても、まだブログを試したことのない人や、ちょっと試してみたけれど長続きしなかった人にとっては、ブログをどういう風に書けばいいのか分からなかったり、所属している会社や組織の関係で気になる点も多いかもしれません。そこで今回は、ビジネスパーソンがブログを始める際に、どういった点に注意すれば失敗しないのかというポイントをご紹介します。

ビジネスパーソンが初めてブログを始めるときのポイント

  • 欲張ると失敗する
  • ペンネームで始めてみる
  • 手近なブログサービスで始めてみる

欲張ると失敗する

 前回の記事では、ブログを続けているとネットワークが広がったり、パーソナルメディアとして機能したりするという例を紹介しました。一方、逆説的かもしれませんが、ブログを始める時点であまり多くを期待しないことをお勧めします。

 ブログを始めてすぐに続かなくなる典型的なパターンは、ブログを始めると読者が一気に増えて、いいことがいろいろあるだろう――という事前の期待が強すぎるケースです。特にブログの広告収入やアフィリエイト収入を過度に期待すると、現実に打ちのめされかねません。普通の人がブログを始めても、一般的に短期間で読者が増えることはないと言っていいでしょう。

 なにしろ、今や日本におけるブログの数は数千万以上といわれており、その中であなたのブログが注目されるのは至難のワザ。広告やアフィリエイトによる収入を狙うライバルは、フルタイムでブログに取り組んでいるセミプロのような人たちです。本業を持っているビジネスパーソンが簡単にかなうわけはありません。

 そのため、ブログを短期的な収入源ため、または知名度向上のためと思って始めると、短期的にはなかなか効果が出ません。すると、ブログを続けるモチベーションが下がるわけです。

 ブログのメリットを本当に感じるには半年や1年の間、更新を続けることです。それまで自分のペースで緩く長く続けられるようにしましょう。お勧めは、あまり多くを欲張らず、自分の思考のメモとしてブログを書くという自己啓発の延長のような姿勢でブログを書くことをお勧めします。

ペンネームで始めてみる

 なお、初めてブログを始める場合には、まず実名ではなくペンネームでブログを作成するのをお勧めします。もちろん、ブログを仕事や会社の宣伝としても活用したいので、「自分は実名でブログを書く」と決めている人は実名で始めてもらって構いません。

 ただし、一度実名で書き始めると、その後、完全に匿名の状態に戻すのはほとんど不可能です。ブログを始めたばかりの最初のころは、ブログサービスの操作自体に慣れずに、下書き状態の記事を公開してしまったりというミスもあります。例えば実名のブログで秘密にしておくべき情報を誤って公開してしまったら、大変な問題に発展する恐れもあるでしょう。

 そういったミスはすぐに修正すればある程度挽回することも可能ですが、例えばGoogleなどの検索エンジンにページが登録されると、そのブログを削除してもキャッシュで表示することが可能です。ずいぶん普及してきたRSSリーダーに、すぐに削除したはずの記事のフィードが読み込まれている――なんてことも起きかねません。

 もちろん、実名・匿名に関わらず、公開されたブログの内容に間違いが発生しないよう最大限の注意を払うべきですし、現実社会で公開できないような情報はブログ上でも書くべきではありません。ですが、ペンネームであれば比較的気楽に書けるのも事実です。日本はペンネームでブログを書いている人が圧倒的に多いですから、気負って実名で初めてブログが長続きしなくなるくらいなら、ペンネームで始めてみるのがお勧めです。

手近なブログサービスで始めてみる

 さて、「ブログをやってみよう」と思い立ったときに、意外に引っ掛かるのがブログサービスの選択です。国内だけでも10種類以上の主要なブログサービスが提供さているほか、海外のブログサービスや、レンタルサーバを借りて自分でサーバにインストールするタイプのブログなど、特徴も多種多様です。見れば見るほど目移りしますが、選び疲れて「どうでもよくなってくる」というのも結構あり得る話です。

 特に、ブログ初心者がいきなりサーバインストール型にチャレンジすると、インストール作業で挫折してしまい、ブログを書き始める前に断念――なんてことになりかねません。そういう意味では、まずは、とりあえず目に留まったブログサービスを試してみるのがお勧めです。

主な国内ブログサービス
名前 容量(テキスト/画像) アフィリエイト 携帯電話での閲覧・投稿
はてなダイアリー 1日約6万5000文字/「はてなフォトライフ」の利用で30Mバイト 可能 可能
アメブロ 無制限/1Gバイト 可能 可能
livedoor Blog 合計で2.1Gバイト 可能 可能
エキサイトブログ 無制限/30Mバイト(同じIDでエキサイトネームカードを作成し、ブログで表示している場合は1GB) 可能 可能
ココログフリー 合計で2Gバイト 可能 可能
gooブログ 無制限/3Gバイト 可能 可能
Seesaaブログ 無制限/2Gバイト 可能 可能
JUGEM 無制限/200Mバイト 可能 可能
ヤプログ 1記事につき約12Mバイト/全体で5Gバイト 可能 可能
FC2ブログ 無制限/1Gバイト 可能 可能

 1つでもサービスを試してみれば、自分にとってどういう機能が必要で、どういう機能が必要でないのか、徐々に分かってくると思います。何かを始める前に参考書を買いあさって勉強してから始めるというスタイルは、日進月歩のブログのようなWebアプリケーションではあまり機能しません。まずは、手近なブログサービスに登録して始めてみてください。

 どうしてもどれを使えばいいか悩むと言う場合には、自分がよく読むブログで使われているブログサービスを使ってみるのもいいと思います。有名ブログは、インストール型のブログシステムを使っている人も多いので、初心者は注意が必要ですが。


 なんといっても、ブログの世界は習うより慣れろ。ほとんどのブログサービスが無料で始めることができますから、まずは自分のブログを作ることから始めてみてください。

筆者プロフィール 徳力基彦(とくりき・もとひこ)

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NTT、ITコンサルを経て、現在はアリエル・ネットワーク株式会社プロダクト・マネジメント室マネージャ。ビジネスパーソンの生産性向上のためのソフトウェアの企画・開発やコンサルティング業務に従事するほか、グループウェアやブログ、仕事術などに関する執筆・講演活動を行っている。ブログは「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com


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