Sunのオフィススイート日本語版「StarSuite」も無料に──Googleパックに追加

Googleのソフトを無料で一括インストールできる「Googleパック」に米Sun Microsystems製オフィススイート「StarSuite 8」が追加された。これまで有料で提供されていたStarSuiteが無料でダウンロードできるようになる。

» 2007年08月13日 20時27分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 Googleは8月11日、Googleデスクトップなどのソフトを無料で一括インストールできる「Googleパック」に米Sun Microsystems製オフィススイート「StarSuite 8」を追加した。Googleパックの公式サイトからダウンロードできる。Googleパックが利用できるのは、Windows XP/Vista(いずれも管理者権限)。Internet Explorer 6.0以降、またはFirefox 1.0以降が必要となる。

StarSuiteのワープロソフト「Writer」

 StarSuiteは、Sun Microsystemsが開発した日本語版のオフィススイート。ワープロソフト「Writer」、表計算ソフト「Calc」、プレゼンテーションソフト「Impress」、ドローソフト「Draw」、データベース「Base」がセットになっている。マイクロソフトのWordやExcel、PowerPointといったOfficeシリーズとも互換性が高いことが特徴だ。国内ではこれまで、Sun自身がエンタープライズ版を発売していたほか、ソースネクストジャングルなどが4000円〜1万円程度で販売していた。

 今回、StarSuite 8がGoogleパックに追加されたことで、これまで有料だったStarSuite 8が無料で利用できるようになった。なお、StarSuiteのオープンソース版である「OpenOffice.org」はこれまでも無料でダウンロードできたが、フォントやクリップアートの種類は有料のStarSuiteに及ばなかった。

フォントやクリップアートの種類はオープンソース版の「OpenOffice.org」よりも豊富だという

 OpenOffice.orgではなくStarSuiteを選んだ点について、Googleでは「Googleパックの内容は、ユーザーからのリクエストを受けて決定しているが、その中で、実際に契約ができるものかどうか、ほかのソフトとバンドルできるものかどうかなどの制限もある」とコメント。Googleパックとして提供する契約が可能だったのがStarSuiteだったことを示唆した。

 Googleはこれまで、「Google Docs & SpreadSheets」などでオフィスソフトのオンライン化を進めてきた。今回、ローカルアプリケーションである「StarSuite」の提供は、オフィスソフトのオンライン化とは異なる動きにも見えるが、Googleでは「Google Docs&Spreadsheetsをはじめ、Google製オンラインアプリケーションはこれからもどんどんブラッシュアップしていく」と回答するにとどまっている。

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