連載
» 2007年10月17日 15時30分 UPDATE

デジタルワークスタイルの視点:「徳力失敗事例」に学ぶ――ネットワークが広がらない3つの理由

「いろんなイベントやセミナーに参加しているけど、全然ネットワークが広がらない」という方が意外に多いようです。筆者の失敗事例から考えてみましょう。

[徳力基彦,ITmedia]

 以前「ブログを書いている人向けお勧めイベント」という記事で、実際にイベントやセミナーに参加して、他の人と知り合うことをお勧めしました。ただ、「いろんなイベントやセミナーに参加しているけど、全然ネットワークが広がらない」という方も意外に多いようです。

 そこで、筆者がブログを書くようになってから実践してきたネットワークの広げ方を、参考までにご紹介してみたいと思います……。が、その前に今回はまずはどういった姿勢でイベントやセミナーに参加しているとネットワークが広がらないのか、筆者がブログを書く前にやっていた失敗事例から考えてみましょう。

あなたのネットワークが広がらない3つの理由

  • 参加するイベントが数百人規模の大規模なイベントばかり
  • 目的は有名人と知り合うことだけ
  • 名刺交換では自分のアピールに終始する

参加するイベントが数百人規模の大規模なイベントばかり

 誰もが注目するようなテーマのセミナーでは、200〜300人規模という定員も珍しくありません。当然、大規模なイベントには多くの人が参加していますから、ネットワークが広がる可能性も高いと思いがちです。

 残念ながら、ネットワークを広げる目的であれば、大規模なイベントはあまり役に立たないはず。何しろ人数が多ければ、それだけほかの人があなたと話したいと思う確率が低くなります。よほどの有名人であれば別ですが、向こうから話しかけてきてくれることというのは、ほとんどないのではないでしょうか。時には、自分が参加しているイベントの種類を振り返ってみることも重要です。

目的は有名人と知り合うことだけ

 通常ネットワークを広げるというと、このパターンをイメージする人が多いかもしれません。筆者も実際このパターンでした。

 もちろん有名な講師のセミナーでは、講師と名刺交換できる機会があるなら当然交換させてもらうべきです。ただ参加人数が多いと、懇親会では講師に長い名刺交換の行列ができます。で、長い行列に並んで、ようやく講師と名刺交換ができると、ついついそれで満足して他の人とは話もせずに帰ってしまう、なんて人も多いのではないでしょうか。

 それに長い時間行列に並んで講師の人と名刺交換したとしても、きっと講師の人とたいして会話する時間はないはず。講師側としても、あなたも含めて何十人と一度に名刺交換をしているわけです。どれだけあなたのことを覚えていてくれるものでしょうか。本当に有名な人との名刺交換はそれだけの価値があるのでしょうか。自分が“名刺コレクター”にとどまっていないか――。一度振り返ってみるのもいいでしょう。

名刺交換では自分のアピールに終始する

 昔から名刺交換のテクニックというと、名刺交換の瞬間に相手にいかにインパクトを与えられるか――ということがよく言われます。当然、自分に興味を持ってもらうためには、相手に知ってもらわなければいけないわけで、いかに自分の会社や製品を上手く相手に伝えられるかというのは重要なスキルです。

 ただ、逆の立場で考えてみましょう。名刺交換の直後から、とうとうと自分の仕事や製品の説明ばかりし出したら、あなたは本当に楽しいでしょうか? 普通のサラリーマンが、相手に身を乗り出して聞いてもらえるような仕事の話をするのは、かなり難しいはずです。

 インターネットが普及する前は、名刺交換をした後に相手と連絡を取るとしたら電話か郵便ぐらいしかありませんから、名刺交換をした瞬間の印象というのは非常に重要でした。しかし今ならメールやブログで、名刺交換の後からでも自分のことを知ってもらうことが可能です。それでも、名刺交換の時に自己アピールだけで終始する必要があるのでしょうか。


 こんな感じで筆者の失敗事例を紹介してみました。「自分ならもっと上手くやれる」という方もいるでしょう。ただ、筆者と同じようなやり方で上手くいっていない方に参考にしてもらえると幸いです。

筆者プロフィール 徳力基彦(とくりき・もとひこ)

st_tokuriki.jpg

 NTT、ITコンサルを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、コンサルティング業務に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)設立時からブロガーの1人として運営に参画する。2007年7月にAMNの取締役に就任。最新のネットツールや仕事術に関する複数の執筆・講演活動も行っている。

 個人でも「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com」など、複数のブログを運営するなど幅広い活動を行う。著書に「デジタル・ワークスタイル」「アルファブロガー」などがある。


Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ