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» 2007年12月20日 22時00分 UPDATE

文具王の「B-Hacks!」:年賀状に使える“彫らない”消しゴムハンコ

年賀状もそろそろ最盛期。すでに出されている人も多いとは思うが、まだ作っていないという人にあえて筆者のネタをご紹介しよう。

[高畑正幸,ITmedia]

 年賀状最盛期。すでに出されている人も多いとは思うが、まだ作っていないという人にあえて筆者のネタをご紹介しよう(筆者から年賀状を受け取る人にはネタバレになるが、ご容赦を)。

  筆者の場合、年賀状にはインクジェットプリンタのフルカラー印刷は“しない”と決めている。部分的に単色使用することはあるが、写真プリントなどはしない。もちろん、最新のプリンタでフルカラー印刷でも構わないのだが、わざわざ紙に書いて送るという旧式の通信手段を使うのだ。どうせなら紙でしかできないことを楽しんでみようというのが筆者の流儀だ。

 今年は消しゴムハンコが流行っているということで、筆者もチャレンジしてみることにした。ただし、ものぐさのひねくれ者なので、ただ四角い消しゴムを買ってきてカッターで彫るのではなく、今回はあえて「カッターナイフを使わずに」制作することにした。

 コクヨの「カドケシ」発売以来ここ数年、各社こぞって新型の機能性消しゴムを発売している。これらの消しゴムは機能を追い求めた結果、どれもオリジナリティあふれる特徴的な形状をしている。もちろんどれもハンコ用ではいが、今回はこの形状に目を付けた。

 なお、インクジェットプリンタ用のハガキは、スタンプのインクが極端に乾きにくい。ハガキは普通タイプを使用すること。また、スタンプ台については特に制限はない。筆者は「ツキネコ」というメーカーの製品をよく使うが、年賀状用コーナーなどで自分の好きなスタンプを確認してほしい。

st_er01.jpg 各社の機能性消しゴム。どれもオリジナリティあふれる特徴的な形状をしている。あなたはいくつご存知だろうか?

 では早速作例に。

  1. カドケシは、通常サイズのほかに小型の「カドケシプチ」と、大型の「デカドケシ」合わせて3種類ある。カドケシプチは連続して押すと、簡単に市松模様が作れる。今回はハガキの上下にあしらってみた。

  2. 「コミケシ」は、側面の上下に凸ラインが付いているので、ここだけは削り取ってしまう(削り取るといっても消しゴムなので、紙の上でゴシゴシ擦れば簡単に取れる)。段差が残るときちんとインクが乗らないので丁寧に。
     青と水色のスタンプパッドを当てて色を付ける。色の境目は、スタンプパッドの端を使って叩きながらグラデーションに。このカタチはもちろん年賀状イラストの定番――富士山である。頂上と麓は消しゴムを上下に転がすようにしてハガキに押しつける。

  3. お次は「パキッシュ」。銀色のインクで富士山の近くを漂う雲にしよう。

  4. もちろん富士山とくれば、初日の出。太陽はちょっと小さいけど「モノワン」でぺたり。

  5. 最後に「デカドケシ」を使って菱形を縦に2つ。ここに「賀正」と書いてみた。
st_er02.jpg 消しゴム各種を揃えて、さっそく年賀状を作成してみよう
st_er03.jpg カドケシプチは連続して押すと、簡単に市松模様が作れる
st_er04.jpg ハガキの上下にあしらってみた

st_er05.jpg 「コミケシ」に付いている上下のラインは削り取る
st_er06.jpg 青と水色のスタンプパッドを当てて色を付ける
st_er07.jpg 年賀状イラストの定番――富士山である。頂上と麓は消しゴムを上下に転がすようにしてハガキに押しつける

st_er08.jpg お次は「パキッシュ」。銀色のインクを付ける
st_er09.jpg 富士山の中腹を漂う雲に
st_er10.jpg 初日の出。太陽はちょっと小さいけど「モノワン」でぺたり

st_er11.jpg 最後に「デカドケシ」を使って
st_er12.jpg 菱形を縦に2つ
st_er13.jpg 「賀正」と書いて完成だ

 本体そのものを加工せずに利用しているが、あくまで「消しゴムハンコ」であることには違いない……と言い切ってみる。実際、ハンコの風合いも感じられるのだ。

 今回の作例には使用していないが、「アナタス」の端は窓がたくさん付いたビルのような形状で、側面には平行線。極細の「モノゼロ」を使えば、デジタルっぽく文字を表現することも可能だ。

 最後に今回使用した消しゴムのほか、最近の“個性派消しゴム”を紹介しよう。

今週の「B-Hack!文具」
名前 概要 価格 発売元
カドケシ 「カドで消したい」という潜在的欲求を顕在化した画期的消しゴム。カドが28個ある。 157円 コクヨS&T
カドケシプチ 「ペンケースに収まるカドケシが欲しい」という要望に応じた携帯サイズのカドケシ。28個のカドはそのまま。 2個セットで157円
デカドケシ 従来のカドケシの約4倍の体積をもつビッグサイズ。 367円
コミケシ マンガを書く人はペン入れ後、下書きを全部消す。そんな人に便利な幅広三角形消しゴムだ。広い面も細かいところも消しやすい。 下書き消し用157円
コミケシセット525円
シード
アナタス 穴を足すという発想!? 穴の内側のエッジが効くらしい。立方体の「アナタスキューブ」もある。 105円
パキッシュ カドがなければ作ればいい。イカダ状のパキッシュは、本体をもぎとると細い消しゴムに分離する。 126円 パイロット
モノワン ほとんどのユーザーは数文字の狭い範囲を消しているという統計に基づいて作られたポイント消し専用消しゴム。 157円 トンボ鉛筆
モノゼロ 業界最細。究極のピンポイントノック消しゴムだ。断面は丸と長方形がある。 367円
カドが!でるけし 消しゴムの中から、なんと消しゴムが出てくる! 細かいところを消したいときは内蔵消しゴムで。日の丸スタンプとして使えるかも? 105円 サンスター文具
クロスノ ノック式十字消しゴム。ただでさえ細いノック消しゴムにカドが8つもついている。 189円

著者紹介 高畑正幸(たかばたけ・まさゆき)

st_bt08.jpg

 1974年、香川県生まれ。図画工作と理科が得意な小学生を20年続けて今に至る。TVチャンピオン「全国文房具通選手権」で3連覇中の文具王。現在は文具メーカーに勤務、文房具の企画開発を行っている。2006年「究極の文房具カタログ」上梓。文具サイト「TOWER-STATIONERY」を主催。


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