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» 2008年03月21日 14時48分 UPDATE

今さら聞けないマネジメント&コーチングの基本:第3回 コーチングとティーチングをどう使い分けるか? (1/2)

コーチングは効果的なマネジメントの方法ですが、場合によっては教え込む──ティーチングが必要な場合があります。どんなときに、どちらの手法を使えばいいのでしょうか?

[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]

 コーチングは効果的なマネジメント方法ですが、「教え込む(ティーチング)」ことが必要な場合もあります。部下の習熟度によって、コーチングとティーチングの割合は変わっていきます。

ks_hiramotozu3.gif コーチングとティーチングのバランス

 図は縦軸がティーチングとコーチングの採用する度合い、横軸が部下の習熟度です。例えば、新卒で昨日配属された人に対して、「キミはこれがどうなればいいと思う? 何ができると思う?」と聞いても、部下は困ってしまいます。いくらコーチングしても答えを引き出すのは、まず無理です。この場合は、「こういうときには、この方法。こんなときは気を付けて。これとこれは調べておいたほうがいい」というようなティーチングの割合を多くします。

 ところが、10年も働いてきた人に、いちいちティーチングをしたら、「そんなこと教えてもらわなくても知ってるよ!」という気持ちにさせてしまいます。そういう人に対してはコーチングの割合を増やします。「前の会社にいたときには、どういうところに気を付けていました? どんなスタンスだったんですか? お客さんにどんなふうに接していました?」と一通り聞いて、相手の意見を引き出すようにします。すると、「なるほど、それは面白いですね」という話が出てくるかもしれないし、「そこに関しては、うちはこういうスタンスなので気を付けてください」と、伝えることもあるでしょう。

 例えば、クルマの縦列駐車を教える場合を想像してみてください。初心者やペーパードライバーの人には、教習所で教えるように、クルマを置く場所から目安の見方、ハンドルを切る回数やタイミングまで、何もかも教えてあげなくてはいけません。ところが、クルマを何年も乗っている人に、縦列駐車のやり方を一から教えてあげるというのは、ちょっとくどい。むしろ、そのやり方で駐車するほうが難しいということにもなります。そういう人にはコーチングです。どのへんに気をつけてやってますか? と相手から答えを引き出すようにすると、その人なりのコツが出てきます。このように、相手の習熟度が高ければ高いほど、コーチングの割合を多くします。

ITmedia 例えば、ずっと専門職をやっていた人が、プロジェクトの立ち上げをやるようになった、というように、仕事が変わる場合があります。専門職としては非常に習熟していてプライドもある。でも、プロジェクトの立ち上げは全然やったことがない、というような場合は、どう対応すればいいでしょうか。


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