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» 2008年03月24日 22時40分 UPDATE

リストのチカラ:第24回 なくしたものを探し出す12のステップ

なくしたものを探しているときは往々にして慌てているもの。こうした非常の際にこそ、チェックリストの出番です。

[堀内浩二,ITmedia]
  1. 【いきなり探し出さない】。どこを探したらよいか考える。
  2. それは【消滅したわけではない】。見えていないだけなのだ。そう考えるだけで、見つけやすくなる。
  3. 【3C】のマインドを忘れずに。すなわち、くつろいで(Comfort)、静かに(Calmness)、必ず見つかるという自信を持って(Confidence)。それから探し始めよう。
  4. それが【あるべき場所】に、実はちゃーんとあるのでは?
  5. それを【最後に使った場所】には?
  6. そこに見えているのに、【目に入らないだけ】では?
  7. 何かの下に【隠れている】のでは?
  8. よーく【記憶をさかのぼって】みよう。
  9. 四角い床を丸く掃いてはいけない。【しらみつぶし】に!
  10. 何かのはずみで動いてしまったのでは?【怪しい場所から半径45センチ】を探せ!
  11. 【探偵モード】で、自分の足跡をたどってみよう!
  12. これだけやっても見つからない?もしかして、【自分のせいではない】可能性はないだろうか?誰かがうっかり持っていったとか?
  13. (おまけ)どうしても見つからない……? ま、しょうがない。【なるようになるさ】!

※引用元:Solomon, "How to Find Lost Objects", Penguin, 1995(日本語訳は筆者による)


 非常時こそチェックリストの出番。緊急時の行動をルーティン化しておくことの価値について、New Yorker 誌に興味深い記事が載っていました(*)。

 記事は、救急集中治療の専門家Peter Pronovost 氏がICU(集中治療室)における感染症の発生率を劇的に低下させた、ある方法に着目しています。その方法とは、感染を防ぐために守るべき手順のチェックリストを作成し、医師に徹底させること(だけ)でした。リストの手順は、自分の手を洗い、次に患部を消毒し……といった、とても単純なものです。にもかかわらず、リスト導入前は、全体の3分の1のケースで1つ以上の手順が抜けていたとのこと。シンプルな手順を徹底して順守させた結果、ミシガン州のICU では3カ月で感染症発生率が66%も低下するなど、めざましい効果を上げたそうです。

 なくしたものを探しているときは、往々にして慌てているもの。このリストに沿って淡々と探しましょう。リストにユーモアが掃き込まれているのは、読者を落ち着かせようという実用的な目的があってのことでしょうね。

※:(*) Atul Gawande, "The Checklist", The New Yorker, December 10, 2007

※※ このリストは、グループブログ「ヌーベルブログ」(現在は削除)にて知ったものです。Biz.IDでもおなじみの田口元氏が紹介していました。リンク元を控えておいたので、今回新たに訳しました。面白いリストを見つけてくれた田口さんの眼力に敬意を表して、ここに記しておきます。

筆者:堀内 浩二

株式会社アーキット代表、グロービス経営大学院客員准教授。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業に注力している。起-動線など複数のサイトを運営。ネットメディアへの寄稿も多い。外資系コンサルティング企業時代にシリコンバレー勤務を経験。


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