携帯デスクでどこでも仕事術――Table Tote Worktable樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」

海外へ出発する時は、早めに空港に到着していると何かと助かる。だが、出発までに相当長い待ち時間が生じる。この時間に筆者は仕事をするのだが、いつもデスクを探すはめになるのだ。

» 2008年08月21日 18時29分 公開
[樋口健夫,ITmedia]

 筆者は、電車や飛行機を利用する時、時間に遅れないようにと、いつも早めに出かける。国際線は、出発前の3時間前に、国内線でも2時間前に空港に着く。新幹線は出発20分前に駅に着くのが最低ライン。できれば、忘れものに気がついても取りに帰れる時間がベストである。

机がほしい――外で仕事をする時も

 特に海外へ出発する時は、早めに空港に到着していると助かる。思わぬ交通事故などで電車やバスが遅れ、イライラしたことは、38年のビジネスマン経験でほとんどなかった。その理由は早めに空港に到着していたからだ。

 そんなわけで、早く到着すれば安心するのだが、出発までに相当長い待ち時間が生じる。「そんなに早く行って、何をするのだ」と、おっしゃるかもしれない。だが、筆者には仕事がたっぷりあり、そうした待ち時間に仕事をするのだ。1分でも5分でも仕事のために最上の時間を持ちたいのである。

 例えばJR品川駅。新幹線ホームの待合室には、PC用の電源付きカウンターデスクがあるので、待ち時間の仕事に便利だ。筆者も、スターバックスのエスプレッソを飲みながら、このカウンターデスクで仕事をする時がある(最近はよく満員になっていたりするので困っている)。

 仕事のレジュメや議事録、書類を準備したり、アイデアマラソンを実行したり、NHKのラジオ英会話を4種類聴いたり、読書したり――するのだ。

 そんな時、できればどこかに座りたいし、座るだけでなく、品川駅のようにデスクもほしい。公園にはベンチはあるが、テーブルはほとんどない。デスクに似た場所を探すか、あるいは喫茶店やマクドナルドに入るかの選択となる。

 「デスクが欲しい、デスクが欲しい」と探す。デスクに使えるちょっとした広い平らなスペースがあれば、ノートPCかノートを広げる。羽田空港にも、PC用の小さなガラスのデスクが置かれているが、これも数が少ないし、狭い。

折りたたみ式のワーキングテーブル

 究極の結論として、筆者は自前で携帯デスクを導入することにした。それがユナイティッド航空の機内誌(Sky Mall)で見つけた、折りたたみ式のワーキングテーブル「Table Tote Worktable」である。

パブリックスペースではマナーを守ることが重要だ。使う時は、周囲に人がいないことを確認しよう

 普段は折りたたんでかばんに入れる。たたんだ時の大きさは約34.0×27.3×3.5センチ(幅×奥行き×高さ)。広げる時は4本の脚を付ける。この脚はゴム足付きで、約33〜76センチの間で長さを調整可能。テーブルのスペースは、たたんだ時は対角線で約30センチ(12インチ)だが、広げると61センチ(24インチ)になる。マウス用のスペースも付いているので、非常に便利だ。4本の脚も入れた重さは約1.4キロ。耐荷重は約8キロである。

 筆者はこのTable Tote Worktableをカバンに入れて、国内や海外の旅行や出張に持参する。すでに3年使用しているが問題はない。ありとあらゆる場面で使った。空港のベンチ、新幹線や在来線でも車内が混雑しておらず、隣の席が空いていれば使った。

 最近は青春18切符で関西を往復した時のこと。始発駅で座るために、あえて次の電車を待ったことがあり、ホームのベンチでこのデスクを使ったのだった。

今回の教訓

うつぶせ寝するのにも、便利――かもしれない。


著者紹介 樋口健夫(ひぐち・たけお)

 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法を考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学にて非常勤講師を務める。企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「できる人のノート術」(PHP文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)など。アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。「感動する科学体験100〜世界の不思議を楽しもう〜」(技術評論社)も監修した。「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」といったグッズにも結実している。アイデアマラソンの公式サイトはこちら


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