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» 2008年10月20日 15時00分 UPDATE

部下をやる気にさせて育てる指導術:スティーブ・ジョブズに見る、部下育成に必要な「人間力」 (1/3)

結論めいたことを言ってしまえば、人を育てるのは技術だけでどうなるものではありません。それ以上に重要な、「人を育てる人間力」というものが必要になるのです。ではこの「人間力」とはどのように磨いていけばいいのでしょうか――。

[水野浩志,ITmedia]

 今まで7回に渡って、部下を育てるための技術についてお話ししてきました。結論めいたことを言ってしまえば、人を育てるのは技術だけでどうなるものではありません。それ以上に重要な、「人を育てる人間力」というものが必要になるのです。

 幾千ものテクニックを駆使して、多弁を労する人よりも、人間力のある人が発する一言のほうが、人を感動させ、人を動かすこともよくある話であります。だから、上司としてのあなた自身の人間力を日々怠ることなく磨き続けてください……と言われても、恐らく多くの人は、「その人間力って、一体どうやって磨くんだよ!」と思われるのではないでしょうか。

 ということで、最終回は「人を育てる人間力の磨き方」についてお話ししたいと思います。

人間力とは何か

 そもそも人間力とはなんでしょう。分かるようで分からない言葉のように見えます。今回の部下を育成する、指導するということに則って考えると、ここでは「その存在が周りの人に影響を及ぼすという力」とでも言えそうです。

 では、その「影響を及ぼす力」というのは何か。世の中には、人に影響を及ぼす力を持つ人たちがたくさんいます。そういう人たちをよく観察してみると、ほぼ全ての人が、「自分の想いを実現する」ことをしています。

 と、これだけ見ると「当たり前だろ!」と言われてしまいそうですが、この人たちの過去も含めて見渡してみると、たいていの場合、その結果を出すまで、順風満帆ではなかったことに気づきます。

 例えば、アップルのスティーブ・ジョブズCEOなどは、自分が創業したアップルに1度解任されていますし、自分自身の肝いりで創り上げたMachintoshも、完全にWindowsマシンが市場を席巻してしまい、青息吐息になっていた時期もありました。しかしその後、携帯プレーヤーの市場や音楽コンテンツのダウンロード販売で世界のトップに立ち、今ではiPhoneで携帯電話の市場に参入するまでに結果を出しています。

 もちろん、ジョブズが部下育成においても優秀であるかどうかは定かではありません。しかし、人に影響を与える人間力がある、ということについては、納得してもらえることでしょう。というところから考えると、人に影響を及ぼす人とは、「自分が求める想いに向かって、あきらめずに本気であり続けられる人」と言えるのではないでしょうか。

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