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» 2013年01月10日 09時30分 UPDATE

Re:Work !:顔を見ないで仕事をする――増加する「クラウドソーシング」サイト (1/3)

不特定多数のワーカーに対して業務を委託する形態を表す「クラウドソーシング」が、Webを中心に盛り上がっているのだ。実体験から、クラウドソーシングの中でもWeb上で展開しているサービスに焦点を当てて、その実態を紹介したい。

[三河賢文,Business Media 誠]

連載「Re:Work」とは

 今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?


 フリーランスの仕事をしている人は、どうやって仕事を見つけているかご存じだろうか? 直接営業をしたり、会社員時代の人脈で仕事を受けたり。あるいは、フリーランス向けの求人サイトなどからリサーチする人もいるだろう。

 もちろん人によりけりだが、仕事を探す方法として今注目を集めているものがある。それが「クラウドソーシング」だ。

 クラウドソーシングと聞くとWebサービスが真っ先に頭に浮かびそうだが、そもそもの意味としては、何もWebに限ったものではない。不特定多数のワーカーに対して業務を委託することを表しており、群衆を示す「Crowd」と業務委託を指すアウトソーシング(Out Soucing)の「Sourcing」から成る言葉だ。

 私もナレッジ・リンクスという事業で、企業等からの依頼を、パートナー関係にある外部の適任ワーカーへ委託する“アナログ型”のクラウドソーシングを行っている。このクラウドソーシングが、Webを中心に盛り上がっているのだ。そこで、このクラウドソーシングの中でもWeb上で展開しているクラウドソーシングサイトに焦点を当てて、その実態を紹介したい。

クラウドソーシングの仕組み

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 クラウドソーシングを提供するWebサービスは、まず会員が2つの種類に分かれる。

  • 発注者(依頼元)
  • 受注者(ワーカー)

 それぞれがサイト上で登録し、アカウントを発行する。発注者とは仕事を依頼する人のことで、個人から法人までさまざまだ。登録をすると、発注者はワーカーに向けて「案件情報」を掲載できる。案件情報には依頼したい業務内容や報酬、納期といった必要事項が記載され、これをワーカーが見て応募してくるのだ。

 1つの案件に対して、複数名のワーカーから応募が寄せられるということも多数ある。そういった際には、応募時のメッセージや添付された実績情報などから判断し、発注者が依頼する先を選定することとなる。

 募集される仕事内容は、実に多様だ。Webデザインや DTP、システム開発、ライティング、データ処理、コンサルティング(企画・アドバイス)、あるいはネーミングの募集をしているサイトもある。

 基本的にクラウドソーシングサイトでは、募集から応募、依頼先の決定、そして納品完了までの全プロセスがWeb上で完結するようになっている。中には打ち合せなどで直接コンタクトを取る場合もあるようだが、原則として発注者とワーカーの直接契約などは禁止されているので、最終的にはWeb上に集約されているのだ。

 登録しているワーカー情報、あるいは発注者情報は、ほとんどの場合で検索が可能だ。特にワーカーは自己紹介や過去のポートフォリオなどを魅力的にPRしておくことで、検索した発注者から直接依頼(スカウト)を受ける可能性もあるというわけである。

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