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» 2013年09月05日 08時00分 UPDATE

3分LifeHacking:Googleオフィスに学ぶ――「偶然の出会い」から生まれる、部門を超えたコラボレーションの作り方 (1/2)

同じ空間にいるのに友人になる人と、ならない人がいるのはなぜなのか? 「Westgate West」と呼ばれるアパートメントビルや米Googleオフィスの設計構造から、その謎に迫ります。

[Adam Alter(訳:伊藤貴之),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 第二次世界大戦が終わったとき、全米の大学は膨れ上がった入学生への対応を迫られました。マサチューセッツ工科大学では、帰還兵たちとその家族のための住居施設をいくつも建設。その1つが「Westgate West」と呼ばれるアパートメントビルです。この建物は、20世紀を代表する3人の社会科学者の実験場として、オフィススペースの既成概念を変えるものとして、建設されました。

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友人関係の形成の鍵となるのは「物理的な空間」である

 1940年代の後半、心理学者のLeon Festinger氏、Stanley Schachter氏、社会学者のKurt Back氏らは、友人関係の形成過程に関心を寄せていました。見知らぬ者同士の中で、友人になる人と、ならない人がいるのはなぜなのか?

 Sigmund Freud氏を含む専門家たちの一部は、友人関係の形成には幼少期が大きく影響すると主張していました。幼少期に獲得した価値観や信念、考え方が、後の人生での友人関係を決定するというものです。

 一方、Festinger氏らは全く異なる理論を唱えました。彼らは、友人関係の形成の鍵となるのは「物理的な空間」であると主張。

 「友人関係は、自宅への行き帰りや、近所の散歩中などに起きる、ささいで受動的なコンタクトを基に構築される」

 考え方が似ているから友人になるのではなく、日常的に顔を会わすうちに自然と友人になり、後になって考え方が似てくると見たのです。

 このアイデアは後にSteve Jobs氏やGoogleのSergey Brin氏、Larry Page氏など、現代の指導者たちに多大な影響を与えることになります。

Westgate West入居者へのアンケート

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 Festinger氏と同僚たちは、Westgate Westに入居してまだ数カ月の学生たちにアンケートを行い、親友を3人挙げて欲しいと頼みました。

 結果は驚くべきものに。価値観や信念、考え方はほとんど無関係だったのです。

 親友として挙げられた人物の42%は、回答者のすぐ隣の部屋の住人たちでした。例えば「7号室」の住人は、(9号室や10号室の住人よりも)おもに6号室や8号室の住人を親友として挙げていたのです。

 また、親友であると最も多く指名されたのは1号室と5号室の住人でした。その理由は、特にその人たちが親切だとか面白い人物というわけではなく、単に階段のそばに住んでいるというだけだったそうです。当然、階段のそばにいれば人と顔を合わせる機会が増えます。もちろん、偶然の出会いから何も発展しないこともあるでしょうが、他の部屋の住民に比べて、1号室や5号室の住人は、気の合う人と出会う確率が高くなるには間違いありません。

Westgate WestがPixar社に与えたインスピレーション

 半世紀が過ぎ、Westgate Westのメッセージはオフィスカルチャーに浸透し始めていました。Steve Jobs氏がPixar社のオフィスをリデザインした話は有名です。

 もともとこのオフィスは、3つのビルを建て、コンピュータ科学者、アニメーター、Pixar社の重役たちが、それぞれ別々の棟に入ることになっていました。

 しかしJobs氏は、それぞれ独自の文化を持つグループを離しておくと、グループを超えたアイデアや問題解決が生まれないのを知っていました。

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 もしコンピュータ科学者が行き詰まったら、アニメーターが新たな視点を与えられるはずです。重役たちも、キッチンでアニメーターと話したり、ウォータークーラーでコンピュータ科学者と交流することで、ビジネスのヒントが得られるかもしれません。

 Jobs氏は、3つのビルを建てる代わりに広大な空間を持つオフィスビルを1つ建て、Pixar社の全社員を入居させました。Pixar社のチーフクリエイティブオフィサーのJohn Lasseter氏は「これほどコラボレーションと創造性を促進する建物は見たことがない」と語っています。

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