連載
» 2014年01月20日 13時50分 UPDATE

Re:Work:あなたが仕事に求めるものは? 多様化する“働き方”を考える (1/2)

“働き方”が多様化しているいま、毎日を充実させ、笑顔で過ごしていくためにはどうしたらよいか。自分自身の“働き方”を再度見直してみよう。

[三河賢文,Business Media 誠]

連載「Re:Work」とは

 今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?


 年が明け、仕事やプライベートで新しいスタートを切った人も多いことだろう。あるいは環境が変わらなくとも、年末年始に立てた目標を胸に秘めている人も少なくないはずだ。私も周囲から、「転職」「独立」「結婚」などの連絡をいくつか受けている。

 今回は「仕事」を軸に、今後の“働き方”の変化について考察してみたい。今年1年、毎日を充実させていくためのヒントになれば幸いだ。

多様化する“働き方”

 今や「フリーランス」「ノマド」といった言葉は、珍しいものではなくなった。私の周囲にも、近年で会社を離れ、自らの力で仕事をしていく決意をした人が増えている。

 また会社員であっても、さまざまな働き方が実現できるようになってきた。社員に合わせたキャリアパスを用意したり、在宅勤務を受け入れたり。あるいは、副業OKという企業も増えているように感じる。

 “働き方”の選択肢が多様化していくことは、個人的にとても素晴らしいことだと感じている。なぜなら、仕事に求めるものは個々で異なるからだ。

  • とにかく、どれだけ時間を削ってでも稼ぎたい
  • 子どもが産まれるから、できるだけ家族との時間を持ちたい
  • 趣味を第一に、最低限の収入を得られれば良い
  • 若いうちにスペシャリティを磨きたい

 など。その背景には年齢や性別、家庭環境などがあることだろう。人生は仕事だけではない。今「仕事が全て」という人も、いずれ仕事から離れるときが来る。あるいは、仕事以上に大切な何かに出会うかもしれない。だからこそ、それぞれのスタイルに合った働き方を選択できる環境は、もっと増えていってほしいと願っている。

 仕事は、私生活と密接に関わっている。仕事に追われればプライベートの時間が削られ、ストレスによる疲れは普段の会話などにも表れる。毎日を充実させ、笑顔で過ごしていくために、いま一度“働き方”を見つめ直してみよう。

 何も転職や独立を勧めているわけではない。自分がどう働きたいのかを明確にすれば、現在の職場における仕事への姿勢も自然と変わってくるはずだ。家庭での時間を大切にしたい人は、1つ1つの仕事へさらに集中し、効率化に取り組むかもしれない。あるいは若いうちにキャリアアップを図りたい人ならば、新しいプロジェクトへ積極的に参加したり、成果に対してより追求した行動ができたりするかもしれない。

 もちろん、転職・独立も1つの手段だ。しかしこれまでのように「会社員or独立」という単純な選択肢ではないので、社会変化と照らし合わせて考えてみることは、新しい未来を切り開くうえで大切なのではないだろうか。

個人を必要とする企業

 少し、会社と社員の関係について考えてみたい。会社員だったころ、知人と話しているときに聞いた言葉で、すごく違和感のあるものがあった。彼はフリーターをしていたのだが、それは

 「お前は、雇ってもらえているだけ良いよ」

 というものだった。

 この言葉のどこに違和感を感じたのかというと、「雇って“もらえている”」という部分。なぜならここには、明らかに上下関係が生じているからだ。

 私は、会社と人との関係を対等だと考えている。会社は社員から仕事という時間でその人の時間と技術、あるいは経験などを得ている。その対価として、給与が支払われている。そこには互いに得るものがあり、合致しているからこそ「雇用関係」が成立している。

 これは、何も正社員に限ったことではない。私はフリーライターとして仕事をしているが、クライアントからは原稿料をもらっている。「書く時間」とそこで作られる「原稿」を渡す代わりに、対価を得ているわけだ。この関係は、正社員と何ら変わらない。

 フリーランスについても、会社との間に上下関係などないと思っている。気持ちのうえで何となく会社側を上に見てしまう人や、どうもフリーランスを下に見ている会社というのも、実際にはあります(残念なことだが……)。しかし本来のあるべき関係は、やはり『対等』だと思うのだ。

shk_rbook.jpg 『満員電車にサヨナラする方法』

 2013年、クラウドソーシングサービスの老舗であるランサーズの秋好陽介代表による著書『満員電車にサヨナラする方法』が出版された。その書籍を実際に読んでみると、時代の流れとともに、企業と人との関係がやはり対等化していることを感じる。

 書籍には多くの「ランサー事例」が掲載されていた。ライターやデザイナー、Web制作者など。彼、彼女らは自身のスキルを生かし、フリーランスとして仕事をしながら収入を得ている。実際にランサーズでは仕事を依頼するクライアントの登録も年々増加しており、その数は5万を超えた。

 私もこの事例の1人として登場しているが、ランサーズ経由で実に多様な仕事をさせてもらったことがある。ライティングのみならずPowerPointによる資料作成や、コンサルティング的なお仕事まで。クライアントは個人から企業まで幅広いが、中には一部業界では有名な企業までさまざまだ。しかしその多くが、「力を貸してほしい」「仕事を頼みたい」というスタンスで連絡をくれ、フリーランスをやはり対等のビジネスパートナーとして見てくれているのを感じる。

 企業がある限り、雇用がゼロになることはないだろう。しかし恐らく「企業に属さずに働く人」は、今後さまざまな理由によって増えていくと感じている。そこには「個人として活躍するための土壌」があり、個人の持つ技術や知識、経験を求める企業もまた、間違いなく増えていくことだろう。

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