ブックウォーカー社長の転ばぬ先の杖:鞄の中のデジモノ百科
KADOKAWAグループの電子書店「BOOK☆WALKER」を展開するブックウォーカー社長の安本さん。何があってもメモが取れるよう、リスクを考え抜いたカバンの中身を披露してくれた。
「鞄の中のデジモノ百科」連載について
本連載は、flick!特別編集・エイ出版社刊『鞄の中のデジモノ百科』から一部抜粋、編集、転載しています。
「あの人の鞄の中はどうなっているのだろう?」と気になりませんか? 月刊誌「flick!」ではさまざまな分野で活躍する人たちの鞄の中身を紹介しています。その連載をまとめたのが『鞄の中のデジモノ百科』。
掲載された選りすぐりの人たちの中から、さらに7人にしぼって紹介していきます。
アプリ活用で荷物は最小限に!
PROFILE
安本洋一(やすもとよういち)
1964年生まれ。ブックウォーカー代表取締役社長。角川書店入社後、雑誌編集者として活躍。モバイルサイトでの雑誌関連コンテンツ制作を機にデジタルに関する仕事に携わる。
安本さんが代表を務めるブックウォーカーでは、オリジナル壁紙のプレンゼントなど、ほかのサービスにはない、付加価値が高いリッチな電子書籍を配信するBOOK☆WALKERを展開。KADOKAWAグループの会社だが、ほかの出版社のコンテンツも充実している。
豊富なラインアップを誇る電子書籍配信サービスBOOK☆WALKER。その代表取締役を務めている安本洋一さんは、KADOKAWAグループで10年近くデジタルコンテンツに携わっているプロ中のプロ。個人的にもガジェット好きで、その鞄の中身は洗練されている。
余計なものを持ち歩かず、スマホやタブレットのアプリやクラウドサービスを活用。今回、紹介する鞄の中身は通勤用だが、安本さんにとって「必要十分な荷物」。以前は3冊ほどの本を持ち歩いていたが、今はiPadで読書。700冊ほどの電子書籍を自腹で購入している。また、何が起こるか分からないため、ノートとペンはいつも持ち歩くが、基本的にメモはPCやタブレットでまとめている。
鞄はA4サイズの紙のノートが入ること、そして荷物が増えた際に、肩にかけられることが選ぶ基準とのことだ。
バッテリー切れに備え、小型ノートもバッグにイン!
ニューヨークでの商談後、自身の英語力不足を痛感し、衝動的に購入したiPod touch。音楽データなどは入れず、英語学習用のアプリだけをインストール。現在、通勤時に語学勉強中とのこと。
通話やメモといった基本的な使い方はもちろん、最近では簡単なメモであればスマホでとる。iPadと同じくアプリ、Evernoteを使うことが多い。電車の中や出先で、スマホ片手にアイデアを練る。
安本さんはノートPCを持ち歩く派だ。「会議の議事録作成といった複雑な作業は、やはりPCでなければ難しいですよね。PCを選ぶ時にはいかに軽いかを基準にしています」(安本さん)。現在、愛用しているLavie Gは870グラムと超軽量なモデルだ。
長時間の録音を行う時は専用のボイスレコーダーがやはり便利。「このモデルはUSB接続でPCとダイレクトに接続し、音声データが保存できて便利なんです。いつでも使えるよう常に鞄に入れていますよ」(安本さん)。
スマホやiPad miniのバッテリー切れなどに備え、鞄の中には必ず小さめのノートを入れている。写真のノートは、2013年、KADOKAWAグループが生まれ変わったことを記念して作られた非売品。
筆記具も必ずいつも鞄の中に入れているもののひとつ。スタイラスペンはiPad mini Retina用で、Evernoteの手書きアプリ「Penultimate」との相性抜群。ストレスなくすらすらタブレットにメモなどを残せる。
必要事項もアイデアもEvernoteで管理
アプリを使いこなす安本さん。その中でもEvernoteは欠かせないもの。紙の資料はScanSnapを使ってデジタル化し、Evernoteでいつでも確認できるようにしている。またさまざまなアイデアなどもまとめている。Evernoteは基本的にメモのジャンル、用途に合わせてノートブックで管理。名前の前に数字を入れることで、リスト表示した際に任意の順で並べられる。
さまざまな用途で活用するiPad mini Retina。Wi-Fiモデルなので、ルーターが必須。「軽量で負担にならないのがうれしいですね」(安本さん)。
最大12時間使用できるモバイルWi-Fiルーター。安本さんによれば、選んだ理由はバッテリーの持ちとのこと。これで、いつでも安心してネット接続することができる。
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