NTTコムウェアでも、クラウドのタレントマネジメント・システムを導入して、まだ1年が経っていない。現段階ではシステムの最適化にとどまっているが、来年度からこのシステムをベースに人材配置・育成計画を打ち立てていきたいと、河本氏は語る。最後に「タレントマネジメントが社内でどのように活用されるのが理想か」と将来のビジョンについてうかがった。
「理想としては、タレントマネジメントが多様なライフステージ上で、さまざまな働き方をしている人たちをサポートするシステムになってくれたら……と考えています。例えば、育児や介護のため短時間勤務になっている人などは優れた能力を持っていても、フルタイムで働けないという要素だけで『最前線の開発現場で働くのは無理だ』と判断されることは、少なくないと思います。これは社員にとっても、会社にとっても不幸なことです。従来の枠組みで過小評価されてきた人材の実力を見出し、それを最大限に引き出せるような環境づくりが、これからの時代には求められています。
タレントマネジメントは、こうした『ダイバーシティの実現』に向けて、何役も買ってくれるシステムです。働き方や価値観の多様性を受容することで、お客さまの多様なオーダーに対応し、従来にはない新しいサービスを提供できる組織を作っていきたいと思っています」
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