今、ビックリマンブームが再燃している理由一大ブームの仕掛け人たち(5/5 ページ)

» 2016年01月21日 07時30分 公開
[本原正明ITmedia]
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80年代のブームを超えられるか

 一連の取り組みを始める前(2012年)のビックリマンブランド全体の購入者構成比は30〜40代のコアファン層が約90%を占め、10〜20代は10%未満だった。しかし、2015年には、30〜40代のコアファン層が約70%、10〜20代が約30%弱と新規ファンが増え、着実にすそ野が広がっている。

 そして、新規ファンの増加だけにとどまらず、30〜40代のコアファン層の1人あたりの購入金額が2012年比で1.4倍ほど増えていた。コアファンの「ビックリマンをもっと買いたい」というマインドが高まっていることの表れと言えるだろう。

 コンビニなど流通での販売も非常に好調で、期待されるブランドへと成長していった。こうして第3次ブームが起きているわけだが、ここで歩みを止めるのではなく、かつて80年代に社会現象となった第1次ブームを超えるような「真のブーム」を築き上げたいと考えている。

著者プロフィール

本原正明(ほんばら まさあき)

株式会社ロッテ マーケティング統括部 第一商品企画部 こどもゴコロチーム

2007年にロッテ入社。同年、ロッテ商事に配属となり、菓子営業(近畿)および本社営業企画部を経て、2010年より商品開発部に所属(現・マーケティング統括部)。チョコレートの商品開発を経験後、現在は「ビックリマンブランド」を含めたキッズカテゴリーのチョコレート全般マーケティング業務を担当。


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