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» 2016年01月26日 06時00分 UPDATE

銀座で学んだこと:トップの人が考える、モチベーションを上げる方法 (1/3)

「モチベーションとは、命令や指示で生み出せないもの」――多くの経営者が同じようなことを話されています。これは、どういうことでしょうか。

[桃谷優希,ITmedia]

モチベーションとは、命令や指示で生み出せないものである。(カルロス・ゴーン)

 年が明け、取引先へのあいさつ回りがようやく終わり、連日の新年会や決起集会も落ち着くころだと思います。年始の疲れがドッと出て、体調など崩されていませんでしょうか。

 さて、前回までは「出世」をテーマに書いてきましたが、今回からは「出世した後」「経営者の姿」についてご紹介していきます。

 冒頭で紹介したのはブラジル出身の実業家で、日産CEOのカルロス・ゴーン氏の言葉。多くの経営者が同じようなことを話されていますが、どうしてでしょうか。

部下の“認められたい願望”を刺激する

 最初に紹介するのは、不動産会社支社長のAさん(50代前半)のお話です。

 「役員も含め、全員のモチベーションが一定に保たれていないと、崖崩れのようにあっという間に駄目になる。だけど、そのモチベーションを保つには、上司が個々の個性を見抜く必要がある。

 例えば、同じ内容で失敗した部下が2人いたとする。このとき、2人同時に叱るのではなく、それぞれに合わせた叱り方をしないとダメ。その部下が、何か言われたらすぐしょげてしまうタイプなのか、それとも打たれ強い性格なのかを見極めるのが上司の役割だ。

 『なんで俺だけこんなに怒られないといけないのか』『怒られないってことは、俺は期待されていないのか……』と彼らに思わせないよう、日々のフォローは欠かせないよ」

 しかし、同じ失敗をしても怒られる人とそうじゃない人がいれば不満が出てきそうですが、そこはトップの采配です。

 「ひと昔前は、全員が体育会系のノリでOKだったけれど、今はそういう時代ではないからね。打たれ強い性格の部下には『ここまで怒るのはお前に期待をしているから』と、そうじゃない部下には『怒らないのはお前の力を信用しているから』と双方から暗黙の了解を得られるように気を付けている。彼らの“認められたい願望”をうまく刺激して、不満が出ないように心掛けているよ」

 Aさんは、トイレやエレベーターなどで会ったときには声をかけて、普段からコミュニケーションを積極的にとるようにしているのだそうです。

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