お金に不自由しているときは使うにしても真剣である。だからお金の値打ちがそのまま光る。(松下幸之助)
夏のボーナスは91万3106円――。大手企業で働く人たちはこの夏、100万円ほどを手にするようなので、「うらやましいなあ」と感じている読者もいらっしゃるかもしれません。
年齢や環境によってお金の使い道は変化しますが、経営者や役員の方々は若かりしころ、お金をどのように使っていたのでしょうか。また、近い将来、出世しそうな方はお金をどのように使っているのでしょうか。住宅ローン、投資、旅行、高額商品の買い物、預貯金など、使い道は十人十色です。
ある日、出世をされたお客さまに若かったころのボーナスの使い道を尋ねてみました。全員が首をひねりながら答えてくださったのですが、最も多かったのは「自己投資(買い物)」。具体的には、ベンツやBMWなどの高級車、ロレックスなどの高級時計、カシミアのコートを挙げる方が多かったです。
自己投資に次いで多かったのは、両親に旅行をプレゼントしたり、子供が生まれたのでその年のワインを購入したり、「身内へのプレゼント」でした。
現在“出世街道”を走っていらっしゃる方にも同じ質問をしてみました。すると、驚くべきことに出世をされた方々と同様、「自己投資」を挙げる方が最も多かったのです。
出世された方と現在出世街道を走っている方のボーナスの使い道が同じというのは興味深いことです。そこに共通しているのは、“背伸びをしてでも買う”という気持ちでした。
ある方は、出世街道を走っているときに(現在は大企業の役員)、「当時、役員しかしていなかったロレックスを買った」と話されていました。金額まではおっしゃいませんでしたが、そのときにもらったボーナスを全て使い切った感じでした。
終身雇用が約束されていない時代なので、将来のために貯めておくという方も多いでしょう。もちろん、使わないことが悪いと言っているのではありません。せっかくのボーナスですから、これまでがんばったごほうびに、自分のために使うのもいいと思います。ただ、出世をされた方々は、つま先立ちでも風が吹いてもなんとか立っていられるくらいの“背伸び”をされていたということです。
なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
「出世」するのは誰? “試す”ことができる人
出世に必要なのは、当たり前の「誠実さ」と「道徳心」
「出世」してきた人たちの共通点
銀座で「異変」と呼ばれている女性は、“てっぺん”を手にしたのか
銀座で“異変”! なぜ26歳の女性が、高級クラブのママになれたのか
若手社会人、「お中元」と「サマーギフト」をどう使い分ける?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング