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» 2016年05月27日 08時00分 UPDATE

来週話題になるハナシ:世界中で“悪者”に! 炭酸飲料の衰退が止まらない (1/3)

米国で、炭酸飲料の消費量が減少し続けている。米国のカルチャー的アイコンとして君臨してきた「コカコーラ」や「ペプシ」などが、存続の危機に瀕しているという。いったい、どうなっているのか!?

[藤井薫,ITmedia]

来週話題になるハナシ:

 24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。

 そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。


 米国で、炭酸飲料の消費量が減少し続けている。業界紙『Beverage Digest(ビバレッジ・ダイジェスト)』のレポートによると、砂糖が多く含まれている炭酸飲料の消費量(2015年)は前年比1.2%減少し、過去11年連続で落ち込んでいるのだ。

 そしてついに、炭酸飲料の消費量は、ミネラルウオーターなどボトル入り飲料水の消費量より下回るまでになっている。残念なことに、炭酸飲料の消費減少は、米国だけに限らず世界にも広がりつつある。

 長年、米国のカルチャー的アイコンとして君臨してきた「コカコーラ」や「ペプシ」といった炭酸飲料が、存続の危機に瀕している。いったい、どうなっているのか。

 一番大きな要因は、健康志向の高まりによって、炭酸飲料に対するイメージが悪くなっていることだ。消費者は、栄養がないのにカロリーが高く、高血圧や肥満、糖尿病のリスクにつながるとして、炭酸飲料を避けるようになっている。

 そこで飲料メーカーはダイエット系炭酸飲料を売り出しているが、実はカロリーを気にしてダイエット系を選んできた消費者すら炭酸飲料から離れている。その理由は、そもそもダイエット系は砂糖を使わずに人工甘味料を使うことでカロリーを低くしているのだが、その人工甘味料が体に良くない話が広まっているからだ。つまり、カロリーが低い炭酸飲料も売れなくなっている。

 そんなことから、飲料メーカーは人工甘味料に不信感を持つ消費者に対して、ダイエット系炭酸飲料の商品の成分を変更せざるを得なくなっている。実際に、ペプシコ社は2015年に米国で「ダイエットペプシ」の成分を変更している。また、コカ・コーラ社も2016年夏に英国で「コカ・コーラ ゼロ」の成分を変えてリニューアルし、「コカ・コーラ ゼロ・シュガー」という商品を発売予定だ(参照リンク)。

炭酸飲料の消費量が減少している(写真はイメージです)
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