創業17年のピュアホームズは、主に地域密着高齢者向け事業を展開してきた。飲食店経営をきっかけとして、高齢者だけでなく、障害者も含めた、すべての人々にとって住みよい街づくりを目指したいという。ジャムについても、今後は就労支援で製造していきたいそうだ。「食堂車レストランの会社です」というキャッチフレーズは、同社にとって大きなメリットになるだろう。同様に東川口周辺地域も「食堂車レストランのまち」として知名度を上げていけるかもしれない。
こちらは1000円で販売している「CN POINTカード」。グランシャリオ専用デザインは先着100名限定。運営はクラブネッツ。加盟店で買い物をするとポイントが貯まる。TポイントやJALのマイルなどと連携している
鉄道車両の商用転用は、決して良いことばかりではない。維持運用面で建物よりも難しい。かつて全国の観光地にあったSLホテルは全滅のようだし、鹿児島県の阿久根市で開業した寝台特急車両の宿泊施設「ブルートレイン阿久根」も閉鎖されてしまった。
グランシャリオは「乗客」から飲食代金のほかに車両維持費として500円をいただいている。これはテーブルチャージと思えばいいし、引き替えに渡される「乗車券」は記念になる。
スシ24 504に、鉄道車両の保存と商用利用の成功事例、そして地域のランドマークとして、新たな使命が与えられた。末永く、そしてより多くの人々の心に残る存在であってほしい。
食事を楽しんだ日は満月だった
- 寝台特急「カシオペア」が復活、次は東北・北海道新幹線の高速化だ
東京と札幌を結ぶ寝台特急「カシオペア」が早くも復活する。2016年3月、北海道新幹線の開業を理由に廃止された列車が、なぜ北海道新幹線開業後に復活できたか。その背景を考察すると、北海道新幹線の弱点「東京〜新函館北斗間、4時間の壁」も克服できそうだ。
- 最後の夜行急行「はまなす」廃止でどうなる?
JR北海道が札幌〜青森間を結ぶ夜行急行「はまなす」について、来年3月のダイヤ改正で廃止する方針を固めたという。北海道新幹線の開業や車両の老朽化など承前の事情がある。はまなすの乗車経験から、この列車の実用性を考えてみたい。
- 寝台特急北斗星に乗り続けた画家、鈴木周作さんの「これから」
寝台特急北斗星は1988年3月に運行を開始し、2015年3月に定期運行を終え、8月に臨時列車としての運行も終了する。その27年間で457回も北斗星に乗った人がいる。
- 「寝台特急北斗星を残して」と第3セクターの叫び 気持ちは分かるが“筋違い”
2015年1月13日、北海道、青森県、岩手県の第3セクター鉄道担当者がJR北海道本社を訪れ、寝台特急「北斗星」「カシオペア」の運行継続を要望した。理由は道県内や沿線の利用客の不便ではなく、JRからの運行収入が減っては困るからだ。経営危機に瀕した行動だと理解できるが同情できない。むしろ並行在来線問題の本質的解決のために行動すべきだ。
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