ニュース
» 2016年06月23日 08時00分 UPDATE

菓子でリフレッシュ:売上高53億円を超えた! 「オフィスグリコ」が成功した3つの理由 (1/8)

皆さんの会社には「オフィスグリコ」はあるだろうか? 江崎グリコがこのサービスを本格展開し始めてから十数年のうちに売上高は17倍以上の53億円に。その成功の秘密に迫った。

[大河原克行,ITmedia]

 読者の中で「オフィスグリコ」を利用している人はどのくらいいるだろうか。もしかしたら、「残業のおともに、毎日のように利用している」という方も多いかもしれない。

 オフィスグリコは、食品メーカー大手の江崎グリコが提供するオフィス向け置き菓子サービスのことで、これまでに全国約11万事業所に、約13万台の菓子が入ったリフレッシュボックスを設置。リフレッシュボックスを設置する費用は不要で、グリコのスタッフが定期的に訪問して、リフレッシュボックスの菓子を補充する。

江崎グリコが1998年からサービスを始めた「オフィスグリコ」。ほとんどの商品は100円で買える 江崎グリコが1998年からサービスを始めた「オフィスグリコ」。ほとんどの商品は100円で買える

 利用者は、そこに用意された貯金箱に100円を入れるだけで菓子を購入できる。基本的には、ほぼすべての製品が100円で購入できるようになっており(一部150円や200円の製品もある)、ワンコインの手軽さは大きな特徴だ。ちなみに、「置き菓子」という言葉は、江崎グリコの登録商標となっている。

 だが、その仕組みの簡単さだけでオフィスグリコのビジネスが成り立っているわけではない。定期的にオフィスを訪問して、品切れにならないように補充する体制を整え、ユーザー企業からのリクエストやニーズの変化に対応することで進化を遂げてきた。一時は競合メーカーが参入したこともあったが、いつの間にか撤退し、この分野はグリコの独擅場だ。2007年にはビジネスモデル特許を取得。他社の追随を許さない盤石な体制を作り上げた。

 「コンビニエンスストアは全国で5万店を超え、そこで菓子メーカーがしのぎを削っている。だが、オフィスグリコは13万台のボックスで、当社だけの売り場を作ることができた」(グリコチャネルクリエイトの古藪啓介社長)というように、流通戦略における差別化にもなっている。

カエルの口に硬貨を入れる カエルの口に硬貨を入れる

 2016年6月には、江崎グリコの100%子会社のグリコチャネルクリエイトを設立。オフィスグリコ事業を移管して、独立性を高めながら、さらなる事業拡大に向けた一歩を踏み出したところだ。

       1|2|3|4|5|6|7|8 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集