それはホントにお客さんのため? ファミマの新フランチャイズ契約を分析してみたコンビニ探偵! 調査報告書(2/3 ページ)

» 2016年08月02日 07時51分 公開
[川乃もりやITmedia]

ファミマの新旧の契約内容を比較

 では、今回のファミマのFC契約はどうなのだろうか? 新旧の契約内容を比較してみよう。

 比較には「2FC-N」という、土地建物と内装費用を本部が負担するタイプで、開店時においてはオーナーの出資金が一番低い契約のものを対象とする。

 筆者が確認したところ、目立った変更点は以下の点だ。

水光熱費

旧契約: 年間360万円を超えた部分を本部負担
新契約: 年間360万円未満の90%を本部負担

 年間360万円というと、ひと月当たり30万円の計算になる。筆者の経験で言うと、水光熱費が月額30万円を超えるのはかなり使っている印象だ。つまり、今までは本部側の負担はほとんどなかったと言えよう。

 それに対し、新契約では360万円未満の90%を負担すると明記している。本部にとっては、今までにない経費が発生するのは確実である。

廃棄ロス

 旧契約では全額店舗負担となっていたが、新契約では細かく分類されているものの、水光熱費と同様、本部にとっては新たな経費の負担となる。廃棄費用を本部が出すことで、深夜時間帯の品ぞろえ改善を目的としているようだ。

 これにより、店舗の経費が月額60万〜100万円軽減されることに。オーナー店長にとってはうれしい契約内容と言えるだろう。

契約比較(JFAフランチャイズガイドをもとに筆者作成)

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