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» 2016年08月16日 06時00分 UPDATE

2度の休止を乗り越えた「サガミオリジナル001」 相模ゴム工業が販売再開後に目指すビジョンは? (1/3)

約1年間の休止期間を経て、6月に販売を再開した「サガミオリジナル001(ゼロゼロワン)」。「001」はいかにして生まれたのか。そして再開から2カ月、どういった状況にあるのか――担当者に話を聞いた。

[青柳美帆子,ITmedia]

 約1年間の休止期間を経て、6月に販売を再開した「サガミオリジナル001(ゼロゼロワン)」(以下「001」)。サガミオリジナルシリーズはゴムではなくポリウレタンを初めて使った薄物コンドームで、発売以降多くの消費者に支持されてきた。

 しかしサガミオリジナルが歩んだ道のりは平たんなものではなかった。「001」はいかにして生まれたのか? 再開から2カ月、どういった状況にあるのか? 相模ゴム工業のヘルスケア事業部営業企画室室長の山下博司さんに話を聞いた。

相模ゴム工業の看板商品「サガミオリジナル001(ゼロゼロワン)」。1年の販売休止を経て再開した「001」は今、どういった状況にあるのだろうか

業界に衝撃を与えた「サガミオリジナル」

 「サガミオリジナル」を使ったことはなくても、ドラッグストアやコンビニでパッケージを見たことがある人は多いのではないだろうか。白い箱にはっきりと刻まれた「sagami original」「0.01」「0.02」の文字。パッケージによっては「人生が変わる!0.02ミリ」「幸福の0.01ミリ」といった言葉が並ぶ。

 通常、コンドームと言えばゴム(ラテックス)製が一般的だった。しかしゴムには強度の限界があり、薄さ0.03ミリメートルの壁を超えるのが今の技術力では極めて難しいとされていた。そこで注目されたのが、相模の標準的なゴム製コンドームに比べ3倍以上の強度があるポリウレタン。ポリウレタン製のコンドームなら“0.03の壁”を超えられる――。

 そして1998年、「サガミオリジナル」が生まれた。ゴムに比べ伸縮性はやや劣るが、コンドームでは最薄レベルの0.03ミリメートル台の皮膜を実現させた。

 「ポリウレタン製のコンドームの魅力は、薄さだけではない。ゴムアレルギーの方も使えるし、熱伝導性に優れているので肌のぬくもりをより感じることができる」(山下さん)

 開発の初期段階に目標としていたのは“0.03ミリ超え”。2005年には当時国内最薄の0.028ミリメートルを実現し、「サガミオリジナル002(ゼロゼロツー)」として発売。消費者の心と下半身をガッチリつかみ、“薄物コンドームメーカー”としての地位を築き上げた。11年にはさらに技術を進化させ、0.024ミリメートルに。

 「このころには社内に『目指せ0.01ミリ!』という気概が生まれていました」

 そして13年11月、“0.03ミリの壁”どころか“0.02ミリの壁”も超えた、“0.01ミリ台のコンドーム(薄さ0.018ミリメートル)”が誕生した。既存の「サガミオリジナル002」は残したまま、「001」として発売したのだ。

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