VRを通じて自宅にいながら友人とショッピングに"出掛けたり”観光を楽しむことができる時代が、すぐそこにまできている――。キュレーション型ECサイト「KABUKIペディア」を運営するKABUKIが、それを実現するサービス「VR Shopping with Voice Chat」を8月下旬に開始する。
現地まで足を運ばなくてもユーザーが気になった商品を360度視点で実物を見ることができたり、音声チャットを通じてファッションショーなどのイベントに友人と参加できるという。現在は、ファッションやインテリアを中心にサービスを展開しているが、今後は全ての領域でVRショッピングのサービスを展開していく考えだ。また、訪日客向けには、銀座や渋谷、浅草などの観光地をVR上で歩きながら実際にショッピングができる"VR観光”のサービスにも着手していくそうだ。
VRというテクノロジーが活躍するのはエンターテインメイント領域だけでない。ショッピングの在り方も大きく変え、インバウンドや地方創生にも寄与する可能性が大いにあるのだ。同社の大城浩司社長に話を聞いた。
――「VR Shopping with Voice Chat」は、どんなことができるサービス何でしょうか
大城: もともと当社が運営しているキュレーション型ECサイト「KABUKIペディア」にVRのサービスを加えました。サイトで商品を見ているときに気になる(詳しく見たい、知りたい)商品があったら、専用アプリを通じて360度視点でサイズ感などを確かめたりすることができるようになります。ジャンルとしてはVRと相性が良いファッションやインテリア系を中心に用意します。
また、ショッピングを楽しんでもらうためのエンターテインメント性を追求しており、“音声チャット機能”を通じて友人とコミュニケーションをとりながらVR空間で一緒にファッションショーを見たり、ショッピングを楽しめることもできます。友人と一緒だと、ショッピングの楽しさは倍増しますよね。「ショッピングは楽しいもの」――これを実感してもらえるUIを考えた結果「VR Shopping with Voice Chat」が誕生しました。
――実店舗でのショッピングと同じように実際に商品に触ったり、衣服であれば試着することもできるようになるのでしょうか
大城: 2017年には、自分のサイズに合うかどうか確かめられるように実装していく予定です。コンバージョン率を上げていくためには、商品のサイズ感を正確に確かめられることが重要になります。現段階で具体的な仕組みを話すことはできませんが、VRを通して“実際に試着できる”サービスを開発中です。
――確かにこれまで、ECサイトでは試着できない課題がありました。買ってみたらサイズが微妙に合わない……といったリスクを考えてECサイトでは服を買わないという人も少なくなかったはず。その人たちを一気に取り込めるわけですね
大城: そうです。ユーザーがどこにいても、実店舗におけるショッピングとの差を完全になくすことができるわけです。これはショッピングにおける革命だと思っています。
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