インタビュー
» 2016年11月02日 08時00分 UPDATE

水曜インタビュー劇場(宇宙人公演):えっ、放送枠を買って、自分の曲を歌う? 千葉の英雄「ジャガー」流の働き方 (1/5)

千葉の英雄「ジャガー」さんをご存じだろうか。地元テレビ局の放送枠を買い取って、自ら収録した番組を流す――。破天荒な功績をたたえて(?)、千葉テレビは社長賞を贈ることに。地元で知らない人はいないと言われるジャガーさんって、どのような人物なのか。調べてみると……。

[土肥義則,ITmedia]

 10月27日、記者は千葉テレビのスタジオにいた。テレビカメラが数台並んでいて、ステージの右側には同社の社長や専務などエラい人たちがズラリと座っている。報道席も設けられていて、地元メディアのほかに、全国紙の記者も「まだか、まだか」とその人を待っていた。その人とは誰か。千葉の英雄「JAGUAR(ジャガー)」さんである。

千葉の英雄! ジャガー星からやって来た「ジャガー」さん

 「ジャガー? 誰それ?」という人もいると思うので、簡単にご紹介しよう。職業はロックミュージシャン。ヘヴィメタル風のビジュアルなので、記者も「どんだけシャウトするのかなあ」とワクワクしていたら、まさかのハスキーボイス。「ヘンなおっちゃんがメイクをして歌っているだけでしょ」と思われたかもしれないが、人間ではない。「ジャガー星」というところからやって来ている。ということは「ジャガー星人」かとおもいきや、宇宙人ではなくて石ころのような存在らしい。年齢も「石ころくらい」だそうだ。

 「なんだそれ、バカバカしい」と思われたかもしれないが、興味深い話はこれからである。いまから30年ほど前、ジャガーさんは千葉テレビの「HELLO JAGUAR」という番組に登場。わずか5分という短い番組だが、実は放送枠を個人で買い取っていたのだ。しかも、1度や2度ではない。番組は1985年10月にスタートして、1994年3月に終了。その間、毎週放送された。その後も、何度も放送枠を買い取って、番組に登場していたのだ。

 驚くのはそれだけではない。テレビ局で収録していたのではなく、自前でレコーディングスタジオを設立。総工費1億円を投じて、自ら企画・制作・編集まで手掛けてきた。

 まだまだ驚くエピソードがある。職業はロックミュージシャンだが、地球上で仮の姿として洋裁チェーンを経営。千葉県市川市に本社を置き、首都圏で20店舗以上も展開しているのだ。これまで、クリーニング店、美容室、喫茶店、ライブハウスなどを営んできて、事業家として成功してきた。また、売れないバンドに格安で場所を貸すだけでなく、飲食まで提供。下積み時代のX JAPANなどもお世話になっていたようで、あのHIDEさんもジャガーさんの店で働いていたそうだ。

 千葉テレビの放送枠を購入して、自ら出演。それだけでもびっくりなのに、事業家としても成功して、さらに数多くのミュージシャンを世話してきた親分肌でもある。そんなジャガーさんの長年の功績をたたえて、千葉テレビは社長賞を贈ることに。

 授賞式の当日、多くの報道陣はジャガーさんに「社長賞の受賞おめでとうございます、いまのお気持ちは?」といった質問をしていたが、記者はあることに興味があった。働き方である。宇宙から来て、ロックミュージシャンとして活躍しながら、数々の事業を立ち上げてきた。類まれな才能を持っているジャガーさんに、いま社会問題にもなっている「サラリーマンの働き方」について聞いてみた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

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