ホンダは12月8日、中国で新工場の建設を開始したと発表した。自動車の現地生産能力を引き上げ、拡大を続ける中国市場の需要に対応する。2019年前半に稼働を開始する。
着工したのは、湖北省武漢市にある合弁会社、東風本田汽車(東風ホンダ)の第3工場。第1工場から南西約8キロ地点に取得した土地に建設する。敷地面積は120万平方メートル。投資額は約30億元(約500億円)。
今後の中国市場で販売拡大が見込まれるハイブリッド車や電気自動車など、生産工程が複雑な電動車両の生産に備え、工程の効率化に取り組む工場になるという。
新工場の年間生産能力は12万台で、完成後には東風ホンダの自動車生産能力は60万台に引き上がる。東風ホンダは「CR-V」や「CIVIC(シビック)」などを生産し、16年は56万台以上の販売を見込む。
中国全体におけるホンダの年間生産能力は1割増の125万台となる見通し。
12月8日に起工式を開催した。ホンダの八郷隆弘社長は「16年の中国における販売は大変好調に推移しており、販売台数は120万台に届く見込み。中国市場にはさらなる発展・成長の可能性がある。その旺盛な需要に応えるべく、最新技術を有する魅力的な商品を世界に先駆けて投入し、お客さまに喜びをお届けする」とコメントを出した。
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