パナソニックは、IoT(モノのインターネット)と調理家電を活用した「食」のサービス事業に参入する。第1弾として、ネットワーク対応の「スマートコーヒー焙煎機」を使い、プロの味を家庭で再現できる新サービスを4月上旬に始める。機器単体の販売にとどまらない、調理家電の新しいビジネスモデル構築を目指す。
第1弾のコーヒーサービス「The Roast(ザ・ロースト)」では、スマートコーヒー焙煎機(税別10万円)と、専用のコーヒー豆をセットで販売する。専門家の焙煎ノウハウをデータ化した「プロファイル」をクラウドからスマートフォンにダウンロードし、Bluetoothを経由してスマート焙煎機に転送することで、プロの風味を自動で再現できるという。
コーヒー豆は、パナソニックのECサイト「パナソニックストア」を介して、季節に応じたものをユーザーに毎月届ける。スマート家電単体での販売に加え、食材を定期頒布することで、安定した収益を確保する狙いだ。
新事業では、調理家電で培った食材加熱制御とセンシングなどのコア技術とスマート家電のクラウド技術などを組み合わせ、調理家電とアプリ、専門家によるプロファイル、食材をセットで販売する。今後、和食などにジャンルを広げるほか、専門家とのパートナーシップ拡大や生産者・消費者のコミュニティー構築などにも手を広げ、調理家電を核にした新しいビジネスの構築を目指していく。
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