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» 2017年04月19日 08時00分 UPDATE

水曜インタビュー劇場(点の集まり公演):えっ、自動運転車用の「地図」があるの? 開発担当者に聞いてきた (1/6)

自動車メーカーや地図会社などがタッグを組んで、自動運転車用の「地図」を開発している。カーナビの地図とどのような違いがあるのか。また、どのようにしてつくっているのか。開発を手掛けているダイナミックマップ基盤企画の担当者に話を聞いた。

[土肥義則,ITmedia]

 自動運転車のイメージを聞かせてください――。このように聞かれて、「運転が楽になる」「渋滞が減少する」「事故が少なくなる」などを想像する人が多いだろう。

 では、ここで問題。その自動運転車はどのような地図を使って走行すると思いますか? 「えっ、そんなの考えたこともなかった。うーん、カーナビの地図を使うのでは?」「クルマにカメラとセンサーを搭載しているので、そもそも地図は不要では?」と思われたかもしれないが、どちらも不正解である。

 現在のカーナビは位置情報の精度が足りないので、ラストワンマイル(最後の案内)が苦手だ。行き先をセットしたものの、カーナビが案内したところは数十メートル手前。それなのに「目的地に到着しました。ルート案内を終了します」と言われて、迷子になった人も多いはず。

 このほかにも使い勝手が悪い点がある。例えば、道路工事で通行止めになっていたら、違うルートを走行しなければいけない。事故で片側通行になっていれば、指定された道路を走行しなければいけない。いずれも人間が目で見て、瞬時に対応していかなければいけない。そんな頼りない地図をベースに、自動運転でクルマを走行させれば、混乱を招く可能性が高いのだ。

 こうした問題を解決するために、自動車メーカーや地図会社などがタッグを組んで、自動運転車用の地図を開発している。まだ完成はしていないが、“次世代地図”はどのような仕組みになっているのだろうか。ダイナミックマップ基盤企画の藤尾秀樹さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

自動運転車用に高精度の地図を開発している(出典:ゼンリン)
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