コラム
» 2017年07月25日 07時00分 UPDATE

ユーザー心理をわしづかみ:市民アスリート集団が開発する健康サービスの“ホンキ度” (1/6)

ヘルスケアサービスなどを提供する、ネオスという東証1部上場の会社がある。同社のサービスは利用者の気持ちを心底分かっていると人気だ。なぜなら開発メンバーの社員たち自身が市民アスリートとして同じような悩みや課題を経験しているからだ。

[大河原克行,ITmedia]

 「外で打ち合わせが終わると、『じゃあ』と言って、全員が、自分の家の方向に向かって走り出すのが普通ですね」――。

 健康関連サービスなどを提供する東証1部上場企業、ネオスでヘルスケアサービス部の秋元直樹マネジャーは、日常の様子をこんな風に語る。

 同じ部に所属する古田恵一シニアマネジャーは、「昨日の帰りは、会社を出た後、皇居を2周してから、自宅まで走って帰りました。月300キロメートルは走っていますよ」と何事もなく言い放つ。

ネオスのヘルスケアサービス部は、ほぼ全員がマラソンなどのスポーツに打ち込む市民アスリート集団だ(写真はイメージです) ネオスのヘルスケアサービス部は、ほぼ全員がマラソンなどのスポーツに打ち込む市民アスリート集団だ(写真はイメージです)

 同社ヘルスケアサービス部には、12人の社員が所属する。ほぼ全員が、マラソンをはじめ、何かしらのスポーツを日常的に楽しんでいる。部長の星野克茂氏に至っては、世界的にも過酷なレースと言われる「サハラ砂漠マラソン」に参加。2016年4月には、7日間に渡って250キロの砂漠のコースを完走してみせた。カニのかぶり物を頭にかぶって、周囲とコミュニケーションしながら走破する姿は、「世界のカニさん」として一部で有名だ。

 そうした市民アスリートたちで構成される、ネオスのヘルスケアサービス部が、数々のヘルスケアサービスを生み出している。統合健康サービス「KaradaManager」、活動量・歩数計測アプリ「Renobody」、ラーニングコミュニティー「サブスリー塾」などだ。コンシューマー向けのサービスとして同社が自ら提供するだけでなく、法人向けサービスとして、十数社にカスタマイズした形で供給している。

 これらのサービスの創出には、市民アスリートだからこその視点と、チームの共通認識とこだわりがベースにありそうだ。

80万人が活用するダイエット・健康管理サービス

 ネオスは、通信キャリアやスマホメーカー、サービス事業者に対して、モバイルに関する技術やコンテンツを総合的に提供する「スマートプラットフォーム事業」、法人企業のリアルビジネスをインターネットやモバイルサービスを通じサポートする「コーポレートサービス事業」で構成。それぞれを自社製品やサービスとして提供するプロダクト&サービス事業と、技術やノウハウをカスタマイズして提供するソリューション事業という縦串で展開している。東証1部に上場しており、グループ連結で245人の従業員規模だ。

 同社が08年11月から提供しているのが、KaradaManagerである。元々はau向けサービスとして、KDDIと共同開発したものだったが、その後、各キャリア向けにもサービスを提供。今では国内最大規模のダイエット・健康管理サービスとして、約80万人が利用している。

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